今年の国語の問題を、少しずつ見ていっているのですが、やはり本文が本当に長くなりました。
採録されている文章がA4で4ページなんてのはざら。つまり、それだけ読みこなす力が必要になっているということです。文章が長くなっているのは国語にとどまらず、理科や社会の問題もずいぶん長くなりました。毎週1回、算数と理科の問題をピックアップしていますが、ある程度コンパクトな問題を探すのが結構大変です。特に理科は図も多いし、読解力は本当に必要だなあと思います。
で、その長い文章を読み慣れる工夫を日ごろの勉強からしておかないといけないと思うのです。
塾の国語の時間にやる文章は案外短いことが多い。というのは、授業時間が限られるからで、その間に読んで解いて解説までたどりつく、ということになるとそれ相応にコンパクトになっていないといけない。しかし、例えば試験時間が50分の学校だと、読んで考えて答えを書くまでで50分を使うので、それをフルにやると授業で解説をやる時間がなくなります。したがってどうしても授業では文章を短くするしかなくなります。
だから、案外長い文章を読み慣れるという機会がないのです。で、もちろん本を読めばいいのだが、本が好きな子ばかりではないでしょう。それに本を読んだからといって国語は考えて、書かないと力がつきません。
そこで1週間に1回でいいので、長い文章の入試問題をやっていってほしいのです。今から。
過去問が一番良いと思うのですが、第一志望の過去問とは限らず、長いなあ、と思われる読解問題を1題。最初のうちは、まず問題文を読むのが大変だったり、あるいは言葉を知らない場合もあるかもしれませんから、できる限り横について知らないと思われる言葉はどんどん教えます。
そして最後まで答えを書き切る。試験時間なんか気にしない。50分の問題が90分かかってもよいからとにかく書き切る、やり切る、ことです。
そうやっていかないと実は読む力もつかないし、読むスピードも上がらない。
国語は、固めてやってもなかなか点数が上がらない分、つい後回しにされてしまいがちですが、それだと力がなかなかつきません。覚悟を決めて、長文をやるんだ、という時間を決めてください。特に男の子はやりたがらないだろうが、しかし、だからこそやる意味があるのです。
3か月続けていると、明らかに力があがってきますから、しぶとく続けてください。
今日の田中貴.com
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
慶應進学館から