しかし、実際に第一志望をどこにすればいいのか。なかなか決まらない、という場合があるでしょう。
その理由はいくつかあげられますが、特に大きいのは以下の2つではないでしょうか。
1 成績が第一志望まで届くか、わからない
本当に理想的な展開をして成績が伸びてくれればいいが、難しい学校を選んでそこまで届かなかったら、もう一度考え直さないといけないのではないか。そのとき、それまでの勉強は無駄になってしまうのではないか。
確かにそれはその通りでしょうが、これはやってみなければわからない、という面があります。塾によっては早々にある程度あきらめさせるモードに入るところもあるようですが、子どもがまだまだ本気になっていない時期でもあるので、そう簡単にあきらめてしまっていいのか、という面もあります。
私は、秋の模擬試験のデータまではとにかく成績は棚上げすることにしています。つまり多少悪かろうと、かなり悪かろうと、まず狙ってみる。
そして秋のデータが出てきたところで、本当に受けるかどうかを決めます。ただし、基本的には変えない。もし難しそうだと思えるのであれば、第二志望以下で調整をする。他の学校を選ぶくらいなら、第二志望以下で調整する方が子どもには受け入れやすいからです。
で、学校別対策を早めに始めて無駄になるか?といえば、あまりそうはならないでしょう。それなりに勉強をしているのであれば、やはり効果はあるものです。だから、今のうちはとにかく狙う、という気持ちを持った方が良いと思います。
2 学校のスクールカラーがうちの子に合うかわからない
公立中学にスクールカラーはあまりないでしょう。まあ、多少校長先生によって変わるかもしれないが、やはり公立のルールにのっとって運営されるわけだから、あまり特別なカラーというのはない。
しかし、私立は創立の理念がそれぞれあり、その理念に基づいて学校を運営しているから、それぞれの学校でだいぶ違います。
文化祭ひとつとってみても、ガチャガチャと生徒たちが自主的に運営している場合がある一方で、明らかに先生たち主導で動く文化祭もある。
で、それが子どもに合うかどうか?なかなか自信が持てないのはその通りでしょう。
ただ、こんな考え方をしてみてはどうでしょうか?
「私なら、こんな学校に行きたかったか?」
つまり、お父さん、お母さんはこういう学校に行きたかったか?と考えてみるのです。行きたいと思われるのであれば、かなりの確率でお子さんに合うでしょう。
確かに親と子は違う存在ではあるものの、やはりどこか似ているところはあるもの。
そして、親がいいな、と思うものは、子どももいいと思う可能性があります。
ただし…
「親として安心」で選んではいけない。あくまでお父さん、お母さんがその学校に通いたいか?で考えてください。
あんなに宿題出されるなんてとんてもない、と思えるようなら、それはお子さんも同じなのです。
その辺の考えが整理できれば、志望校は絞れてくるのではないでしょうか。
今日の田中貴.com
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
慶應進学館から