出題傾向が変わることは0ではありません。しかし、概ね、変わることはないと思って間違いはない。今年の入試問題を見ていても、大きな変化があった学校はあまりありませんでした。
もし変える場合は何らか説明会で話が出るでしょう。大きく変えるのに何の説明もない、ということはあまりないのです。
なぜでしょうか?
まず、中学入試はすべて独自入試なので、学校が求める人材像を前提に作られる。
最近リケジョに人気があるので、私立も理系に強い女子を集めたい、と思う場合があるようです。理系に強ければ医学部志望の子どもたちが集まる可能性もあるわけで、学校としては力を入れたい。
で、そういう場合、理科の計算問題を多く出題すれば、このような問題が得意な子が集まるだろうし、苦手な子は敬遠するでしょう。
結果として、学校は欲しい人材を入学させることができます。
だからそう簡単には変わらない。
また変わると思われてもいけない。変わるとなると、また対策を考えなければいけないから、志望するのをやめようか、ということだってあり得る。だから、あまり変えない。
学校の説明会で「対策は過去問をやることに尽きます」という説明がよくありますが、これはその通りです。
だからこそ、学校別対策をしっかりやる塾の合格率は高くなるのです。
実際に中学受験の範囲は実に広いので、子どもたちが全部やりきれるわけではありません。だからこそ、やはり出るところに集中していくしかない。
すでにカリキュラムの学習が終わった、という塾もあるようですが、新6年生は常に出題傾向に注意を払っていくと良いでしょう。
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