例えばあるパターンの算数の問題があったとして、このパターンを5回、6回と繰り返し練習することは本来はあまり意味がない。できるようになっていないといけない部分はあるのだが、だからといってこれを5回、6回と練習すると思考がパターン化されてしまい、実は伸びなくなる部分があるのです。
解いている本人が飽きてしまうからです。
同じパターンは2回繰り返せば終わりで良い。例えできなくとも、むしろ違う型の問題で、思考力を試し、また自分で解こうとする意欲を引き出さないといけないのです。
あるパターンの問題ができないと、それをできるようになるまで繰り返させてしまう。しかし、それで本当に思考がパターン化されてしまって、そこから抜け出せなくなる。
ここは1引く、とか、ここは2で割る、というのをパターンとして覚えてしまっていて、なぜそうするのかがわかっていない。それがわかっていないと、ちょっと変えられただけですぐできなくなるのです。
子どもは考えることをやっていれば、少しずつ前に進んでいき、以前できなかったこともできるようになっていったりするので、焦って結果を出そうとしてはいけない。
どうしてそうするのか、にこだわって勉強を続けてもらいたいと思います。
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