子どもたちには根拠のない自信があります。
何かうまくできると「さすが、僕でしょ?」みたいなところが見受けられませんか?特に幼い子はそういうことを言いやすいわけですが、これはいろいろなことに前向きに進むためのエンジンになっているところはあるのです。
遊びを考えてみてください。
子どもたちは小さい時にいろいろなごっこ遊びを始めますが、これは自分でもやってみたいということから始まるものなので、元はといえば、根拠のない自信からスタートするところではあるのです。
ところが、成績や成果を突きつけられていくと、だんだん自信がなくなっていく。自信がなくなっていくと、勉強には前向きではなくなるのです。
こんな状態ではダメだ、と気持ちを奮い起こすには目的意識や動機というものが必要で、中学に入りたいという気持ちがまだ十分でない場合は、勉強から遠ざかるきっかけになりやすい。
一方、横で「算数はできるねえ」「社会知ってるねえ」というようなささやきを続けて、上手に褒めていくと、だんだん自分は得意だ、という意識が芽生えてくる。(ただし、ここで点数を突きつけると、うまくいきませんが。)
で、できると思えばやるし、やれば考えるようになり、憶えるからできるようになる、という循環が始まるので、力がついてくる部分があるのです。
だから、まずは「できる」と思わせないといけない。そこに客観的な事実は本来は必要はない。子どもたちは根拠のない自信で動けるわけですから。むしろ根拠を求めているのは親の方であって、子ども側ではないのです。
なので、自分で勉強させようと思ったら、まずその根拠のない自信を育てる必要があります。「できる」と思えば子どもは前を向き、「できない」と思えば先に行かないのが普通なのです。
中学受験の勉強はこの先にさらに難しくなっていくので、最初のうちはとにかく「自信を培う」必要がある。君はできるということを吹き込んでもらいたいと思います。
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