10Dec 2020
問題文の読み方を工夫する
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

一番大事な注意点は何かと言えば「問題文の読み方を工夫する」ということにだと思います。

誰でも経験することではありますが、「え、この問題おかしくない?」と思う時は、問題がおかしいのではなく、こちらの読み方がおかしい。

大抵は、何か条件を読み飛ばしているか、勘違いしているのです。

最近の問題文はシンプルということがなくなりました。

条件が複雑に設定されているし、表現も微妙なところがある。正しいものを選びなさい、も「正しいものをすべて選びなさい」ということもあるし、「ない場合はなしと書きなさい」みたいな条件まで付いている。

だからどんな塾の先生も、「問題をよく読め」と言っているに違いない。

しかし、問題をよく読め、と言われて読んでいても、読み飛ばすものなのです。

下線を引くのは後から見直すために引くのだけれど、見直さないままただ引いておしまいになってしまったり。

「良く読め」という指示は実は本当に実行しにくいものです。だから、12歳の子がそうやすやすとできることではない、というのを、お父さん、お母さんに知ってほしいのです。

最近思うことでいえば、「たくさん、速くやろうとする」ことで、実は最も大事な素質をだめにしてしまっているのではないか、という不安。

もうこの時期になったのなら、何問解くではなく、正解率が高い工夫をする、方がよほど入試の練習にはいいはずで、何かプラスになる工夫をしてみたいところ。

いくつかあげてみたいと思います。

1 少しゆっくり読み始める。小さく深呼吸をしてもいいかもしれない。

2 下線を引くのではなく、大事だと思う単語、算数で言えば数字の部分を四角で囲む。
(囲むと全部は引けなくなります、から)

3 答えがでたら、一度、それも四角で囲んで、問題を確認する。つまり、すぐ答えを書かない。でも、見つからなくなるといけないから、大きく四角で囲む。

4 解答欄の番号と問題番号をもう一度見る。解答欄で、自分の答えが違うことがわかる場合もありますから。

5 あわてない、あわてない、ひとやすみ、ひとやすみ、と唱える。(これ、漫画の一休さんだったような。休んじゃだめですが。)


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最終更新日: 12/9/20, 10:11 PM