やる気が起きるようになるには3つのステップが必要になると思います。
まず、ひとつは具体的な目標。6年生もこの時期になれば、やはりこの学校に入りたいというのが、一番でしょうが、4年生や5年生はまだ、そこまでピンとくることはないかもしれない。ということは、漠然とどこか中学に行くために、ということになるわけで、これでは具体性が乏しいでしょう。
具体的にするためには、学校名を絞ると言うことも考えられるし、あるいは目先の目標を作ることもありえる。例えばそれぞれの学年である実力テストで、ある点数をとると言うようなこともひとつの目標となりうるでしょう。
その次に必要なことはその目標を達成するための具体的な方法です。定量的に考えれば○○という勉強を△△時間やるという決め方もありますが、これだとその勉強が本当に力になったのか、ということが今ひとつわかりにくい。それに2時間勉強した、といっても集中していない2時間、漫画もちらちら読んでいた2時間でも一応2時間にはなるわけで、これだとやはりピンとこない。
一番なのはその成果が明確にわかるもの。例えば決められた漢字を覚えるとか、算数の問題を解いて正解率がこのくらいになる、というような結果が明確にみえるものを定めることでしょう。そして3つ目のステップが、できたら思いっきり褒めることです。ご褒美を考えてもいいかもしれない。なぜ褒めるのが大事なのか。目標をクリアしたのだ、ということを明確に意識させるためです。その結果として、子どもたちには自信ができる。「自分でもこういう目標がクリアできるんだ」という実績があるわけだから、その数が少しずつ増えていけばいいのです。
問題なのはその具体的な目標も方法も決めず、「勉強しなさい」「マンガなんか読んじゃダメ」と制約すること。ねえ、そんなんじゃ、やる気にはならないでしょう?
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