23Apr 2021
ある大手塾の教務責任者の方に「なぜ、学校別特訓は上位校に限られるのか」と尋ねたところ、以下のような話が帰ってきました。
「学校別、学校別と言われるが、すべての学校別特訓ができるわけではないので、平日のクラスですべての学校に対応できるカリキュラムをまずはしっかり学習してもらっています。その上で、難しい学校については学校別対応をすればいいと考えています。」
つまり、平日前半の授業で、どの学校にも出そうなところをやり、土日は難しい学校のみ対応する、というような話なのです。
しかし、そうなると中堅校以下のクラスが土日にはなくなるので、実はまとめて〜特訓(〜には総合的な名称がつきます。
例えば附属校特訓とか)になっているというようなクラス編成が行われています。
しかし、そうなると、子どもたちは自分の第一志望の内容を受けられるかどうか、実は判然としない。
秋になって塾を変わってきたお母さんの動機は「いつまでたってもウチの子の学校の問題が出てこない」ということでした。
もちろん過去問は自分でやれるのだけれど、他の学校の問題を解くより第一志望の問題を解かせたいと思うのは普通でしょう。
当たり前ですが、これは集合塾だからこうなる。
で、平日の前半といわれているところも、当然のことながら学校によっては要らないところがあるわけで、全部のことに対応するということ自体に無理があるのです。
なので、やはり個別に対応していく方が、勉強は効率化する。
まあ、これは当たり前のことではあるので、だから後半個別指導や家庭教師のニーズが上がっていくわけですが、そろそろ本当に何をするべきかのか、整理していった方が良いでしょう。
にほんブログ
最終更新日: 4/22/21, 10:47 AM