24Mar 2017
そろそろどこの塾でも大方算数の基本的な手法の学習は終わったところでしょうか。中学受験の算数の中心はなんと言っても比です。比をどう使って問題を解くか、が全体の半分7割の出題といっても過言ではないでしょう。6年生1学期になると、速さ、図形、文章題など比をどう使って解くかという演習的な学習が増えてきますので、春休みはその前に一度きちんと比の解き方を復習しておくと良いと思います。
中でも大事なのは
(1)マルイチ算
(2)相似形
(3)速さと比の扱い方
になるでしょう。マルイチ算は一次方程式とほぼ同じですから、適用できる問題は多いので、なれておくことが必要でしょう。相似形は速さのグラフでも応用できますし、立体の切断などにも大きくかかわってくる分野ですから、これがしっかりわかっているかどうかは今後の成績を大きく左右します。速さは同じ距離を動いた場面、同じ時間動いた場面を見つけられるかということがポイントになりますから、その点に注目して問題の練習をすると良いでしょう。そろそろ第一志望が決まってきていると思いますから、その相性を見る上で、2年分ぐらいの過去問は解いておいてもいいかもしれません。
あとは理科です。理科は比が終わった後、計算問題が続きます。水溶液、電気、力とこれでもかというぐらいに計算問題のテーマが出てきますが、これは比がわからないとできないからどうしてもここに集中してきます。できれば予習をしっかりやっておきたいところです。
国語はペースを決めて、長文読解の練習をしてください。特に第一志望が決まっていれば過去問を解いて、これも相性を見ておく必要があるでしょう。記述の問題が多いか、知識はどうか、確認しながら今後の学習の方針を決めていきましょう。
社会まで時間が回らないかもしれませんが、日本国憲法や国会・内閣・裁判所の仕組みと関係、地方自治の3つのテーマを復習できればいいのではないかと思います。
春休みは大変短いので、塾の講習を入れてしまうと、宿題もあり、自分の勉強時間が少なくなってしまうかもしれません。ですから、テーマを1つか2つに絞って計画的に勉強してください。私が考える優先順位は
(1)算数比の復習
(2)理科の予習
(3)国語の読解
です。
計画を立てないと、あっという間に終わってしまう時間ですから、やることをしっかり絞っておきましょう。
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最終更新日: 3/25/17, 5:55 AM