夏休みの計画を立てる上でも、今後の戦略を立てる上でも、現状の子どもの力が実際にどのくらいなのかを考えてみる必要があります。
ただ、それは偏差値がいくつとか、合格可能性がどのくらいといった数値で判断するのではなく、何がどのくらいできるのかという視点で考えていかなければなりません。
例えば数の性質に関しては
(1)基本的な公式は理解している。
(2)基本問題は解ける。
(3)応用問題まで解ける。
の3つの段階があるでしょう。(1)はクリアしていて、(2)があやしいとなれば、それをどう理解させていくのか、練習するプランニングを考えていくわけです。
ところが中学受験の範囲は広いわけですから、現状ではいろいろな課題が山積しているでしょう。しかし、まずは全部の範囲がどうであるのか、チェックしていきましょう。これは子どもたちの話も聞かなければなりませんが、基本的にはこれまでのテストを見てみれば大方の傾向はわかるはずです。そのためにカリキュラムが組まれ、カリキュラムテストの結果がデータとして渡されているわけですから、それを分析してみてください。
それがはっきりしたら、次は具体的に何をどうやるのかを決めていきます。
その中で優先する軸が2つあります。ひとつは志望校に良く出る内容。もうひとつは本人ができない内容。
第一志望の学校別傾向を調べていき、「良く出てあまり得意でない」という内容に絞り込んでいくと、はっきりしますから、それを後はやっていきます。
ただし、レベルについては自分のできるところは、省略してください。例えば規則性について、基本的な問題はできる、というのであれば、それはやらずにもう少し難しい問題に挑戦する、ということです。
フリーダムの本科バインダー、学校別バインダーとも蜘蛛の巣グラフでそれがはっきりしますから、グラフを見ていれば何を優先するべきなのかはっきりしますので、ぜひ使ってみてほしいと思います。
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