クラス分けの後、上から定員に合わせてクラスが編成されていくわけですが、みんながある程度その週のカリキュラムをしっかり理解していて、本当に惜しい差で並んでいる、というわけではやはりありません。
上位の子どもたちはまあ、それなりに理解しているだろうが、下位のクラスに回ってしまった子どもたちは十分ではなかった、ということだから本当はその分を補強していかないといけないわけです。
しかし、そんな時間はまずないでしょう。
なぜなら、次のカリキュラムが始まってしまうからです。また、新たなカリキュラムの勉強を始めるわけで、ということはよくわからなかったことに関して、またよくわからなかったことが積み重なる、ということになります。
知識を覚える、社会や理科の一定の分野の場合、それは覚え直せばいいわけだから、まあ、それほど慌てなくても良い、ということになるわけですが、算数や理論的な理解が必要な理科計算については、継続してカリキュラムが構成されているので、例えば割合が良くわからないまま、売買損益や食塩水の濃度に行くとさらにわからないことが増えるだけになる。
ということは、その復習の時間を確保し、さらには新しいカリキュラムを習うことを遅らすことができるか?という問題になるわけです。
これは普通の塾ではできないでしょう。毎週一定の曜日にクラスがやってくるわけですから。
ただ、動画の授業があるとこれは後から見直すことができるからある程度調整ができる。
指導する側ももう1回見直す指示を出すことが出来るし、時間をとって再度教える時間を作れればさらにプラスになるでしょう。(その分、少し遅れても、最終的に追いつければいいわけです。)
で、このコントロールができないと、上に上がれない悪循環が生じてくる。
本当はいったんカリキュラムの進行を止めて、やり直す時間が必要なのです。
ただ、全部をやり直さなければいけない、というわけではない。別に覚えることは後からやればいい話だから、今理解しておかなければまずいだろう、と思われることに集中すれば良い。
クラス分けの後、どうやってできなかったことをできるようにするか、具体的な方法を実行しなければ状況は改善しません。
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