図形でも、速さでも複雑な過程を通る問題ほど、解き方はいろいろ考えられる。
場合の数にしても、えーい、全部書き出せ、というのもあながち悪い方法ではありません。そのうち、これはこうかも、という道筋が見えてくることがある。規則性の問題でもいくつか書き出していくうちに、解き方がわかる場合もあります。
ただ、その解き方がベストとは限らない。
実際にあとで、答え合わせをしてみると、もっと簡単な解き方がある場合もあるでしょう。
「なーんだ、こうすればいいのか」
しかし、それはその前にうんうん考えていたから、よくわかるわけであって、その部分が欠落していると発見もないし、気づきもない。
ベストな解き方にこだわる必要はありません。
多少遠回りであったとしても、答えが正しく出るのであれば、それはそれで良いのです。
ただ、あとから答え合わせをしたときに、もっと良い方法が見つかったならば。それはそれでマスターをした方が良い。
そうすることで、問題を解くための引き出しが増えていくわけですから。その部分はやはり素直である方が良い。
ただ、それまでの間、安易に答えを見るのではなく、自分でいろいろ工夫してみる時間は絶対に必要です。それなくして、算数の力はつかない。
その奮闘があるからこそ、考える力がついてくる。解答を見るまでは、私は頑固であって良い、と思います。
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