子どもたちを見ていて、よく思うことなのですが、夏休みに半分くらいの6年生が受験生になります。
そしてほぼ10月末から11月にかけて、ようやく全員が受験生になる、という感じでしょうか。
受験生である子と、そうでない子の違いは何か?
自分で勉強をする子と、やらされる子の違いでしょう。
6年生の1学期まではやはり「やらされている子」の方が多い。自分で考えて勉強していない。「宿題だから」「テストがあるから覚えないといけないから」という理由で勉強しているに過ぎないわけですが、志望校が絞られて過去問をやり始めるころぐらいから、
「合格したいから勉強する」
に変わってくる。そして合格するためにどうすればいいかを考え始めます。
しかし、夏休みにそこに到達するのはおよそ半分。
残りの半分はまだやらされている子でしょう。
しかしながら、秋も後半になってくると、さすがに全員、「合格したい」と思って勉強するようになります。では、何がきっかけになるのか?
秋にそういう意識を持つのは、同じ小学校の子が中学受験をする、あるいは志望校が同じ、ということを知った時。
「まずい、自分だけ落ちるわけにはいかない」
となることが多い。しかし、この動機づけはあまり前向きとは言えない。
逆に夏にそういう気持ちになる子は志望校に合格することが「楽しい夢」になっているからでしょう。そこでサッカー部に入る。あの制服を着る。まあ、いろいろ動機はあるでしょうが、そういう夢が明確に持てたときに、「やるしかない」となるわけです。
できれば、この夏やらされる子は卒業して、ぜひ楽しい夢を追いかけられるようになってほしいものだと思います。
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