成績の悪い子にとって、勉強は苦痛です。
「途中でいやになっちゃう」
「わからないから、時間ばかりかかっちゃうし」
そうでしょう。
だから、勉強が面白くないし、やりたくもない。
私はゲームが得意ではない。あんな小さな画面でものを追うのはいやだし、手が子どもたちみたいにそんなに動かない。だからやりたいとも思わない。
でも、子どもたちは夢中でやっています。
「楽しい。」
と感じているでしょう。ただ、私のようにできないのではない。基本的には「できる」から楽しいのです。
勉強が楽しくなるためには、「できない」といけない。
しかし、今の4・5年生は早くから塾に行き、すぐ組み分けテストが始まり、毎月その結果で席の移動もクラスの昇降もあるわけだから、実は「できる」と思っている子の方が圧倒的に少ない。
ここに今の子どもたちの危うさがある、と思っています。
中学受験は子どもの成長に個人差がある。だから、自立してない子にとって決められたことをやること自体が難しいし、しかし結果はつきつけられるから、勉強を楽しく感じられる場面はあまりないでしょう。
結果として自信を失い、やる気を失って、受験にならなくなることが多いのです。
別にカリキュラムについていけなくてもよい。ただ、勉強はおもしろいものだ、勉強は自分でやるものだ、ということが身についていく方がクラス分けで上位にいるよりも大事なことです。
そこに目を向けず、クラス分け対策プリントをやっても、子どもががんばるはずがありません。
だから、できることをしっかり見つけて、まずそれをやる。そして「しっかり」ほめる。このプロセスを忘れてはいけません。できないことばかりを嘆くのではなく、できることに注目してあげてほめる。
スタディールームの先生の最大の役割は実は「ほめる」ことなのです。
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受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
慶應進学館から