01Dec 2016
5年生のこの時期は、まだ入試をリアルに実感できるわけではありません。
だから、何となくまあ、やっている、というような子どもたちが多いのです。しかし、それで良いと思うのです。あと1年以上、「落ちたらどうしよう」みたいなプレッシャーにさいなまれていたら、相当参ってしまう。
今はまだ、ノーテンキだから、それなりにやっていけるところはあるのです。
しかしそのノーテンキが、心配になるお父さん、お母さんもあるかもしれない。
本当にこのままで大丈夫かしら?
しかし、子どもたちはまた日日成長している。ずっと同じところにはいないのです。だから、やがてどんどん勉強していける可能性はあるのです。
ただ、自信をなくすと、なかなか難しい。何とかなる、という思いがなければなかなか自分で勉強できるようになりません。
5年生のうちは、多少なりともノーテンキでかまわない。「何となる」という思いを持てるようにしてください。
フリーダム進学教室
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最終更新日: 12/2/16, 5:55 AM
30Nov 2016
フリーダムではWEB演習をするとき、答えは解答を入力しないと答え合わせができないようになっています。テキストの答えはない。したがって、最後まで答えを出すか、あるいは途中で断念して答えを見るしかないわけですが、なるべくなら答えあわせをお父さん、お母さんといっしょにやってほしいと思っています。
答えを簡単に見れるようになると、やはり答えを写す子どもたちが出てくる。これはどういう勉強のやり方をしても、それが簡単にできるとやはりつい写してしまう子どもがでてくるわけですが、そうなるとなかなか力がつかなくなる。
いくら時間をかけてもできるようにはならないのです。
子どもたちは、自分にとって都合の良い方に向かいやすいのです。本当はわかるということが自分にとって都合の良いことであるはずなのだが、そんな長期的な視野はあまり持ち合わせていない。それよりは、友達から貸してもらったゲームをやりたいとか、そんなことの方に眼が行きやすい。だから、本当にちゃんと勉強しているのか、(つまりそれは、時間をかけているだけでなく、わかっているのか?)ということを確認していかないといけないのです。
本当は、そんなことは確認すること自体、時間のロスだと思われるかもしれませんが、実際にはそんなロスを平気で積み重ねている子どもたちが多いのです。だから、私は量にこだわらないことにしている。それよりも何がわかって、何がわかっていないのかを明確に区別できることの方が必要だと思います。で、自覚のある子はそれが自分でできるかもしれませんが、それは6年生の後半になってからの話。
それまではやはりお父さん、お母さんの力が必要でしょう。
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最終更新日: 12/1/16, 5:55 AM
29Nov 2016
以前、比をやっているときに、どうしても理解できていない子がいました。
比べる、比べられるということが今一つピンと来ていないし、さらに言えば、比は単位がつかない。
この単位がつかない、がよくわからない。重さならkgだろう、容積ならリットルだろう。なぜ何もつかないのか。0.25だったものが突然1になったり、4になったりするのも解せない。
とまあ、そんな雰囲気でした。
で、この子の場合は、分数からやり直してみた。「え、そこまで戻るの?」と思われたかもしれませんが、進むのはいったん中止。
分数の計算をしながら、割合の考え方を復習してみる。太郎君のもっているお金の4分の1が1200円だったとして、なぜ1200円を4分の1で割るのか。案外、こんなところに盲点があったりするものです。
結局、比にもどれたのは6年生の夏休みでした。でも進むのをやめてよかったと思います。その後が順調だったから。
つまり、どこでひっかかったのか、わからないまま、カリキュラムの進めるままに勉強をやっても、わかっていないところがあれば、ぐらぐらした土台の上に家を建てるようなものだから、全体がしっかりするはずがありません。
中学受験は確かに6年生の終わりに締切がくるが、それ以外の締め切りはないのです。
だから、止まったってまったく構わない。
むしろ、不充分な理解のまま進むのならば、一度歩みを止めて、もう一度必要なところからやり直してみるのも効率の良い勉強法だと思います。
フリーダム進学教室
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最終更新日: 11/30/16, 5:55 AM