28Sep 2016
最近は国語ばかりでなく、算数の記述も多くの学校で出題されるようになってきました。
算数の記述というのは、要するに解き方を説明せよ、ということなので、式を書いたり、グラフや図を書いたりしながら、正答を求めていくわけですが、学校としては2つの狙いがあります。
算数の問題はレベルをあげると、解くのに時間がかかります。したがって、問題数は少なくなる。問題数が少なくなって、答えだけに○をつけていくと、平均点が非常に悪くなる傾向になります。数が少なくて問題が難しいわけだから、これは仕方がない。
しかし、そうなると差がつかないということになる。同じできないでも、多少の違いはあるはずで、じゃあ、それを見せてもらおう、ということで記述式にする。つまり部分点をつけて差を広げる、ということなのです。
もうひとつの狙いはやはり自分の論理をしっかり組み立てているかを確認する。表現力があるか、というところも記述式では明らかになるから、子どものいろいろな素養が見られることになります。
例えば、字。
普通に答えだけを書いている分には、そう差がつくわけはないが、記述式の答案を見れば、丁寧に解いているかなどは、一発でわかる。
したがって、その狙いに合わせた対策を考えていく必要があります。その第一歩は式を書くこと。
月例テストでは、いろいろな問題を確認しなければならないので、すべての問題を記述にしているわけではありませんが、しかし、やはり日頃からなるべく式を書く指導をしているのは、記述式の学校にも十分対応できる力を養っていきたいからです。
最終更新日: 9/28/16, 9:17 AM
28Sep 2016
学校選ぶのコツはスクールカラーで選ぶ、というお話を良くします。
塾に行っていろいろな資料をもらうと、どうしても成績で考えがちになるが、子どもの性格とスクールカラーが合っていないと中高6年間が楽しい時間ではなくなってしまう。
御三家は確かに良い学校だと思いますが、しかし万人に合う学校とは思わない。ある程度自分でいろいろなことができて、そこそこ難しい授業もついていけないとだんだん疎外感を感じてしまう。
だから、やはり「子どもが馴染める学校」を選んでいくことが重要なのです。
多少だらしがなくとも、学校がそこそこコントロールしてくれるから良い、とか。
あるいはおとなしい子でも、友達ができて、部活で活躍できそうだ、とか。
そういう学校に行ければ、子どもが学校に行くこと自体が楽しくなる。明日、学校に行ってまた楽しいだろうなあ、おもしろいだろうなあ、と思える学校であれば、やがて本人の好きなこと、得意なことが見つかって自分の道が開けていくように思います。
だから、学校は行かないとわからない。
子どもたちの様子を見ていて、親が、ピンとくるものです。
「ここならウチの子には合うな」
とお父さん、お母さんが感じられるのであれば、間違いはないでしょう。
加えて学校説明会で校長先生の話を聞いて、その話に共感できれば、良いと思います。
私立の学校というのは、ある目的があって創られているわけですから、当然、創学の理念というのがあります。それが代々継承されて、今の時代に合わせて変化、発展してきているわけですが、これは代々の校長先生たちが創り出してきたものを今の校長先生が引き継いでやっているので、そこに魅力が感じられれば、保護者として頼もしく感じることができます。
成績は、そういう学校が見つかってから考える。足りなければ、どうやって上げるか。
目標に魅力があるからこそ、親子とも頑張れる面はあるので、そこは親の大事な役割ですから、ぜひ子どもが馴染める学校を選んであげてください。
最終更新日: 9/29/16, 1:41 AM
26Sep 2016
中学入試の問題に採録されている文章というのは、別に小学生に向けて書かれたものではありません。
したがって使われている言葉が難しいという場合もある。
入試問題を解いていて、知らない言葉にぶつかることも多いものです。でも、それをきっちり調べているか、といえばそんなことはないでしょう。
まあ、何となくこんな意味かな、と思ってスルーしてしまう。
しかし、実際に正しい意味をつかんでいるかどうか、わかりません。だから後からそれを知って「え、そういう意味だったの?」とびっくりすることもあるわけです。
で、子どもたちが読む全ての問題を片っ端からチェックするなどの不可能ですが、たまには子どもに音読してもらって、それを横で聞いてみてください。
すらすら読める言葉ではあれば問題ないが、ちょっとひっかかるような言葉があれば、意味を尋ねてみると良いでしょう。
で、知らなければ辞書を引きなさい、ではなくて、すぐ教えてしまう。
その文章に即した意味さえわかればいいのです。その時、当然、子どもたちを会話をしているわけだから、その言葉についての会話が子どもの耳から入っていく。
子どもにとっては言葉は耳から覚える方が頭に入りやすいので、それを積み重ねていけばいいのです。
子ども同士の会話だけではなかなか語彙は増えないので、こういう機会をぜひ作ってください。
最終更新日: 9/27/16, 8:35 AM