13Feb 2017
記述の問題をやり終えた後、解答の清書をしてもらうことがあります。
文字通り、模範解答を写すだけの作業なのですが、これが案外大事な勉強です。
解答を読む、ということでは本当の理解になっていないことが多い。実はそれを写す、しかもきれいに書く、ということで内容がわかる。
実際にやってみるとおわかりになるだろうと思うのですが、ものを写すという作業は、一字ずつは写さない。
ある部分を一度頭の中に読み取って、覚えて、それを書く。瞬間的な記憶ではあるものの、覚えないと作業が進みません。
したがって覚える。
覚えるということは、ただやみくもに覚えるのは難しい。何等か自分のヒントとなることを考えながら、覚える。これは無意識にそうなります。
その結果として、文意を深くくみ取ることになるのです。理解が進む。
昔の人は良くこれをやっていました。
土台、本を印刷するという技術がない。したがって写本といって、だれかが持っている本を写させてもらう。
その結果として、ただ読むだけではない、理解を深める読み方ができてくるのです。
同じことが素読ということでも起こります。
素読というのは、文字通りただ声を出して読むだけ。小さいときから四書五経などをただ読む。ただその読むリズムが自分の記憶に残る。最初は意味などわからない。
ただ、あるときそのリズムから、なるほど、こういうことか、ということがわかるようになります。
いろいろ勉強することはあるので、時間がなかなかとれない部分はあるものの、国語の記述の解答の清書は非常に役に立ちます。記号式は清書しても意味がないが、記述問題はこうすることで自分でも答えの文章の形を覚えることができます。
ぜひおすすめしたい勉強法です。
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11Feb 2017
4・5年生のころから、板書をノートに写すとか、問題の図を自分なりに書き直すとか、そういう作業に慣れていく必要があります。
6年生になって問題が難しくなってくると、そういう力が足りない子は一気に出遅れてしまう。本来、考える力はあったとしても、情報を整理して、自分なりに理解するために図や表は必要であり、それを簡単に自分で作り替えるために実は板書を写すという作業が大事なのです。
しかし、最近のテキストやプリントはポイントを整理されており、解説も詳しく書いてあるから、板書を写すという作業があまり行われていない、というところがあるのです。
それで4・5年生のうちにあまりそういう作業をしないまま、6年生になると大変苦しいことになる。なかなか板書を写せないし、そのスピードも遅いから理解も遅くなる。
なので、4・5年生のうちにノートを書き慣れることです。
テキストの解法をノートに写し直す、なんてくだらない作業だと思われるかもしれませんが、案外、今の子どもたちには大事なプロセスかもしれません。
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09Feb 2017
国語の読解の練習をするとき、文章を読む間はできればとなりに誰かいてほしいと思います。
そして、子どもたちの知らない言葉はどんどん教えてしまう。
文章の意味がわからなければ、当然、問題はまともに解けるわけがない。少なくともある程度正しい理解をしていないと、とんでもない答えになってしまう場合があるでしょう。
だから少なくとも語彙はどんどん教えてしまった方が良いのです。
これについて、辞書を引かせた方が良い、と思われるかもしれませんが、それだと子どもはあまりひかない。
それが母国語の怖さ、です。
これが外国語なら辞書を調べるかもしれませんが、ある程度意味がとれているので面倒なことは避けてしまう。
結果として、やはりよく分かっていない、という状態になるのです。
実際に意味がわかれば、あとは本人が問題を解けばいいので、文章を読むときだけはいてあげてください。
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