30Jun 2020
学校別出題傾向の分類(理科編)
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

理科の出題に関しては、生物、地学、化学、物理という分類があるわけですが、知識か計算か、で分類をすると次のような形に分けることができます。

【知識分野】
生物、人体、地学、天体の一部

【計算分野】
水溶液、力、電気、天体の一部

つまり、覚えればある程度、得点できる分野と、算数のように練習を積み重ねる分野があるわけです。

で、出題傾向を分けるときに、この知識分野がどのくらいあるか、ということがひとつの分かれ目になります。

一般的に言えば、知識の問題が7割程度という学校が多く、残りの3割が計算問題だったり、記述、実験関連だったりするのです。こういう出題傾向の学校ではまず知識を優先していく必要があります。ただ、何もかも全部覚えるわけにはいかない。ので、覚える内容は良く出題される内容に絞る必要があるわけですが、その選別をしてくれているのが塾の暗記用テキストです。

私はよく全出題範囲の3割が出題の7割を占める、というお話をします。つまり3割覚えれば7割は得点できる、ということなので、優先順位としてこの3割を覚えれば良い。この3割は各塾が研究して、この暗記用テキストに絞ってくれているので、他のことは考えず、しっかりこれを覚えることです。それである程度この形の入試問題には対応できるようになります。

ところがこの知識分野が5割を切る学校があります。あるいは0という場合もある。
例えば資料を提示して、そこから作業をさせて、結論を読み取らせる。
あるいは実験結果を見せて、そこから推論させる。

この場合、解答を記述で書く、あるいはレポートのような形式にする、など各校独自の解答形式があります。これは入試問題を過去にさかのぼってみれば、良くわかるでしょう。

こういう問題を出題する学校を第一志望とする場合は、知識を覚えたからといって得点できるわけではないので、やはり入試問題を中心に対策を考える必要があります。塾もそういう学校の対策のプリントを用意したり、特別な授業をしたりしているので、それを利用するのも良い方法だと思います。

まずは志望校の問題をよく見て、研究することが大事です。

知識について言えば、分野が集中することはあまりなく、いろいろなテーマに分散しているので、やはり暗記テキストを集中して覚えて、その後過去問の練習をすると良いでしょう。



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29Jun 2020
学校別出題傾向の分類(国語編)
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

今回は国語の出題を分類してみましょう。

(1)完全記述型。
難しい男子受験校に多い分類。長文を1題出題し読解の設問をすべて記述で答えるもの。出題される文章は物語文のみという場合もあれば、論説文、説明文、物語文がその年によって選択されて出てくるものなどがある。

(2)記述、選択併用型。
長文が2題程度出題されて、そのなかで選択肢や適語選択、文中の表現の書き抜き、そして記述問題が問われる。記述がすべてではないにしろ、自分のことばで説明する問題が必ず一部出題される。そのかわり、知識分野の出題はそれほど多くない。

(3)選択、知識型。
自分のことばで書く問題はほとんどなく、選択肢と言葉の知識が出題される類型。

これも志望校の問題を見てみると、比較的わかりやすいだろうと思います。一番多いのは(2)で物語文と説明文のセットでしょう。ただ、このパターンでは、記述の割合が問題になります。比較的記述の問題を出す学校もあれば、問題数も少なく、記述といっても十字から二十字程度にしてしまう場合も少なくありません。どちらかといえば、採点の手間を考えて、選択肢や抜き書きのかたちの出題の割合が高い学校の方が多いだろうと思います。これは問題を数年分見ていれば、やはりわかるので、記述の問題が多い学校では対策をしなければなりません。

(3)の学校では、記述が一切出ない代わりに、知識の問題を増やして差をつけるという場合もあります。

この出題傾向は各校でおおむね守られてきています。つまり、(1)から(3)へ傾向を変える学校はまずありえない。学校が求めているものが違うからでしょう。(1)の出題をする学校は、入学後、レポートを出す学校が多いようです。(3)の学校の中でもレポートはありますが、(1)の場合はやはり、そのことを前提にして「書くことが嫌いでない子」を入学させようとしている部分があるでしょう。

(3)の学校のもうひとつの特徴でいえば、やはり受験者の数が多いことがあげられます。やはり選択肢や抜き書き、知識にするのは、採点のスピードを上げたい、という面が否定できません。だからやはり、入試傾向は変えない。たまに記述を1問ぐらい出すところはありますが、全体の傾向は守られているので、志望校に合わせた問題を中心に学習を進めていった方が良いでしょう。

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28Jun 2020
学校別出題傾向の分類(算数編)
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

基礎を固めて、学校別出題傾向で応用力を伸ばす、という勉強法をお話していますが、しかし、学校別出題傾向とは何でしょうか。もう少し詳しくお話していきましょう。

まず今回は、算数です。私は出題の形式から以下の3つに分類しています。

(1)完全記述型 
(2)単答難問併用型
(3)単答基礎型

(1)の完全記述型というのは、男子難関校に多いパターンですが、大問で4題程度。すべての問題で、解法を記述しなければなりません。問題数が少ないのは、当然一問一問が難しいからで、したがって合格点は5割から6割程度のところになります。
記述式にするのは、答えだけだと点数がかなり低くなり、差がつかないので、部分点をつけるからです。解答が間違っていたとしても、途中までいって、最後で計算間違いをした、という場合もありますし、まったく手がつかなかった場合もあります。その差をはかるために、記述式にして、子どもの力を見るのです。以前、採点者側が思いもつかなかった解法を編み出して、満点以上の点数をもらった受験生もいましたが、こういうことができるのも、この形式ならでは、ということができるでしょう。

(3)は標準的な問題を比較的多く出題する学校。女子校の入試傾向では良く見られるパターンです。答えを出せば良いのですが、問題数が多いので、一問一問はそれほど難しくない。その分、ミスをすると差が開いてしまいます。(1)のような問題が出題されることはないので、標準的な問題をきっちりミスなく解き上げる、という技術が必要になります。問題数としては10題前後出題されるといっても良いでしょう。合格点は7割程度。8割まではいかないと思います。

(2)は(1)と(3)の融合型。問題数にして6問から8問の間。前半は(3)の形式。後半2問が(1)の形式ということになって、最近はこのパターンが増加する傾向にあるだろうと思います。合格点は6割から7割。

これは入試問題を見れば、すぐわかるでしょう。志望校の学校が(1)~(3)のどのパターンにあたるか、まず調べてください。

次に出ている問題を以下の8つに分類してみてください。

(A)比と割合
(B)数の性質
(C)規則性
(D)平面図形
(E)立体図形(容積と体積)
(F)速さ
(G)場合の数
(H)表とグラフ

その型にあわせてよく出る範囲がわかります。例えば(1)でよく出るのは規則性、数の性質、速さ、図形の4分野です。逆に(3)の場合は(A)から(H)まですべての範囲が出題される、という傾向にあると思います。ただし、その問題レベルが難しくはない、という状況でしょう。

そうすると、まず(1)か(3)かで、やるべき内容が変わります。

(1)の場合は、テーマはある程度しぼられるものの、問題が難しい。したがって、そのテーマをかなり掘り下げなければいけない。
(3)の場合は、テーマは全部におよぶものの、難しい問題はいらないので、まず確実に得点できるように、基本問題を中心に勉強する。

(2)の場合は中間ですが、後半の2問の正解率は決して高くはありません。ただ前半の(3)形式の問題の正解率は高いので、ここで失点してはいけない。だからまず(3)に準じた勉強を始めるべきだ、ということになります。

 例えば、(1)の場合で、「空間図形」がいまひとつ、だとすれば、ここをまず集中して勉強する必要があるわけです。他のテーマに不安があるかもしれないが、出題される確率を考えると、このテーマの方が高い、と考えられるのであれば勉強の優先順位もその分、上げていかないといけないでしょう。

 逆に、(3)の場合、難しい問題を宿題に出されたとしても、それはちょっと棚上げした方が良い。その時間を、まだ不確かなテーマの基礎習得に充てた方が良いということになるのです。

 この辺をしっかり、子どもの状況に合わせて勉強法に反映させていかないと、時間の使い方が無駄になってしまいます。夏休みの計画をたてる上で充分、考えていきたい部分です。


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最終更新日: 6/28/20, 5:31 AM