09Mar 2019
自分だけの学校別特訓
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
6年生の夏休み以降、多くの塾で学校別特訓が開講します。

ただ、やはりすべての学校に対応しているわけではない。東京、神奈川の塾の場合は、2月1日校に絞られる。2月2日の学校が第一志望であっても2月1日校の学校別特訓に入れられて、そういう意味では優先順位の低い学校の過去問や類題をやらされたりするのです。

以前、大手塾で神奈川の教室を中心に2月2日校の学校の学校別特訓を開きたいという要望が上がったことがありましたが、実現しませんでした。そんなにたくさんの学校の問題を用意できない、というのがその理由だったようですが、しかし、良く考えてみるとこれはおかしな話。

志望校によって、差がついているわけです。

フリーダムでは昨年の8月に待望の「学校別バインダー」がスタートしました。これは子どもたちの学習履歴と学校別の傾向から登録されている問題の中から優先して勉強すべき問題を抽出するシステムで、秋以降これを中心に学校別対策を組み立てました。

今年はすでに装備されているので、夏期講習からスタートさせるつもりでいます。

学校別バインダーの良さはすべての学校別特訓を用意できることです。本人の志望順位にしたがって3校登録し、その学校別傾向に合わせて問題が抽出され、現状の成績は蜘蛛の巣グラフで表示されます。


学校別バインダーのグラフ

目標の学校のラインと本人の学習ラインが分野ごとに表示されるので、それを目標ラインに近づけていけばいいわけですが、昨年の子どもたちも熱心にこれをやったおかげで、最終的に短期間で力をつけることができました。

自分の志望校の対策ができる以上、過去問と学校別バインダーをやれ良いのだ、と対策をシンプルにまとめることができたので、子どもたちの集中力が活かされたと思っています。

今年出題された問題も順次登録が進んでいますが、「それぞれの学校別特訓」をさらに充実させていこうと思っています。

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最終更新日: 3/9/19, 5:46 AM
08Mar 2019
国語は深さを大切に
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

多くの中学校の国語の問題は、おおむね物語文と説明文(あるいは論説文)の読解で構成されています。

学校別出題傾向として記述式なのか、選択式や適語選択などの記号式なのか、という違いはあるものの、基本は結局読解力がなければいけない、ということなので、たくさん読解の練習をした方が良い、ということになりがちです。

結果として、この時期くらいから、たくさんの過去問にあたる、という勉強の仕方をしている受験生が多いと思うのですが、量をやっても力が伸びないケースがあります。

というのは、国語力は読んで、考えて、書く(あるいは記号を選択する)という3つの過程の訓練がある程度深くないといけない。国語の問題は著者が作問するのではないので、採録された文章から根拠となる部分を探す、ということが解法のヒントになることは、これまでも繰り返しお話してきましたが、しかし、それとても万能ではありません。

例えば、物語文の心情読解において、登場人物が何を感じているのか、どういう気持ちになっているか、想像して書く、という問題も出題されている。もちろん文章から読み取るわけですから、採点するポイントはいくつか、文中に含まれていますが、結局は本人がどう読み取ったか、ということをしっかり書けないと点数にはならないわけです。

つまりたくさんの問題を解いたからといって、そこに深さがなければ力はつかないのです。

特に最近採録される文章は現代物が多くなり、揺れる登場人物の気持ちを的確に表現できなければいけない、というような問題も増えてきました。しかし、人生経験が少ない子どもたちがこれを完全に読み取れるか?といえば、そうではない。

だから、つい答えを写すだけで、具体的にどんな気持ちになっているか、ピンときていない場合も多いのです。したがって、たくさんやってもその深さがなければ同じことをくりかえしているだけだから力がつかないわけです。

私はたくさん解く必要はないと思っています。むしろ、一問の掘り下げ方が大事でしょう。

国語の指導のうまい先生の授業を見ていると、その状況を説明してまず、子どもたち自身がその状況に立ったような気にさせます。

その上で、「どんな気持ちになった?」ということを複数の子どもたちに聞き、板書していく。

3つ、4つあがってもまだやめない。子どもたちとしては、まだあるのか?と思いながら考えを進めていく。そうすると、もしかするとこういう気持ちもあるかも?という考えが浮かんでくる。そうやっていろいろな見方を見聞きさせながら、疑似的な人生体験をさせていきます。

表現というのは、6年生の後半になって実際に何を書こうか、ということがわかっていればそれなりに上達はしていくものですが、最初の場面での理解はそういう疑似体験が深まらないとなかなか出てこない。ですから、家で勉強するときは、どうしてこの答えになるのだろうか、というような話をできれば、お父さん、お母さんとしてほしいのです。

実際には物語のその場面が良くわかっていない場合もあるだろうし、人間関係を取り違えている場合もあります。そうなると、なかなか自分の考えから抜け出せない。逆に一緒に考えて、話す、ということだけで、想像が広がっていき、相当力がついてきます。

量をこなすよりも深さ、が国語の読解、特に物語文では必要ですから、闇雲にやろうとしてはいけません。

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最終更新日: 3/8/19, 3:41 AM
07Mar 2019
ロークラスが続くなら
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

塾に入ってもうかなりになるのに、相変わらずクラスが上がらない。

テストの結果を見ていると、どうもちゃんとわかっているわけではないらしい。本当についていけないのでは?

という場合、やり方を変えてみるべきだ、と思っています。

間違いなくついていけてはいないだろうし、このままいっても絶対に改善しない。

本人がついていけないのは、やはりカリキュラムが早すぎる、あるいは量が多すぎるから、なのです。

現在は、3年生の2月から始まる塾が多くなりました。結果として、受験カリキュラムが前倒しになったわけですが、例えば算数についていえば、四則計算や小数、分数の勉強も含めないといけないわけで、そういうのをちょこっとやりつつ、受験カリキュラムを平行して進める。

そうなると、本来ちゃんと基礎力ができてから習えば何ともないものがうまくいかない。で、よくわからないところによくわからないものが積み重なるとさらにグラグラしてしまうから、わからないことが加速度的に増えます。で、そうなるとやる気がしない。

クラスでも、先生にいろいろ言われるから、さらにやる気がでない、ということになるのです。

だからそういう流れをシャットアウトしてしまうのがいい。

心機一転というのは、やはり環境を変えないとなかなか実現しないものなのです。

早く流れを変えることです。




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最終更新日: 3/7/19, 5:58 AM