19Apr 2021
模擬試験や組み分けテストは入試問題とは違うから
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

これから摸擬試験を受験する機会が増えるでしょう。

しかし、摸擬試験というのは1種類の試験ですべての学校の合不合を判定するので、データがなるべく正規分布に近づくように問題が作られます。そのためにはやさしい問題からやや難しい問題まで(すごく難しい問題ではなく)多くの問題を並べるのが一番良いのです。

これは国語でも同じで、なるべくたくさんの文章を3種類ぐらいいれて、かつ文法や知識の問題も取り混ぜる。

で、そういう問題は当初の目的通りきれいな分布にはなるものの、当然のことながら志望校の出題とは大きくかけ離れる結果になるのです。

ある学校では、合格者の半数近くが摸擬試験では「合否判定が20%以下だった」というケースもあります。土台、判断する内容が違うのだからそういう結果になってもなんの不思議もない。

なので、摸擬試験や組分けテストというのはひとつの参考資料ではあるものの、やはり過去問で合格点をとる方法を考えていかないといけないのです。

出ない問題をいくら勉強しても出ないだから、実際に出る問題を考えていきましょう。

例えば、記述の問題が多いのであれば、記述の練習をしていかないといけないし、応用問題が少なく出る学校であれば、そのレベルの問題を解く練習をしていかないといけない。

そろそろ自分がどんな入試を受けるのか、ということを具体的にしっかりとらえて対策を立てていってほしいと思います。




にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ


最終更新日: 4/18/21, 7:47 AM
17Apr 2021
そんなの、できるわけないじゃん
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
塾にたくさん通って、勉強しているにもかかわらず成績が伸びない、という場合があるでしょう。

しかし、子どもたちが「やらなければいけない」と言われている学習は、多くの子どもたちにとって過剰なものです。

きっと心の中では「そんなの、できるわけないじゃん」と思っているとは思うのです。ただ、終らないといけない。

だから、いろいろな手を考えるわけで、そこでもうすでに本来の目的からずれている。

だから塾に踊らされてはいけないところがあるのです。家庭がしっかりしなければいけない。

塾はいろいろな事情から「やらせる」ことを膨らまし、子どもたちも十分な価値観を持っていませんから、先生から言われると「そうしないといけないんだ」という感じになってしまうでしょう。

本当にそれができるかどうか、それは子どもたちによって当然差があるわけですが、それを判断できるのはお父さん、お母さんだと思うのです。

6年生であっても今の時期は、まだまだのびのびと楽しく勉強できていなければバランスが取れているとは言いにくいのです。子どもができる量の中で一体何をやればいいのか、ということをしっかり考えてあげてください。


にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ


最終更新日: 4/16/21, 10:43 AM
15Apr 2021
志望校の決め方 ー受験校か、附属校かー
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
子どもたちのモチベーションを強くするためにはやはり第一志望を決めるというのは効果があります。

子どもがその学校に行きたいと強く思えば、やはり勉強に対する意欲もわいてくるでしょう。しかし、その志望校をどうやって決めるのか?という問題になると、なかなか難しい問題になってきます。

例えばお父さん、お母さんが自分の卒業した学校に入れたいと思う場合、これはイメージがわくでしょう。どういう学校であるかも良くご存知ですから、子どもにそういうことをアピールすることも容易かもしれません。しかし、実際にどんな学校なのか、よくわからないケースもあるでしょう。これまで、ずいぶん学校の選び方についてお話してきましたが、大学受験の情勢がまた少し変わりつつあることも考えてお話したいと思います。

まず、大学受験校を選ぶか、それとも付属校を選ぶかという問題です。

早稲田や慶應に関して言えば、大学受験でこれらの大学に入るより、内部から進学した方が楽であることは明らかです。慶應はほぼ全員が大学に進学できますし、早稲田の割合も上がってきました。他の大学付属校でも比較的内部からの進学の方が簡単でしょう。ただ、付属校は行く大学が最初から決まるので、その大学にいかせることが親としてよいか?ということになります。

受験校の場合は、逆にいろいろな選択肢が出てきますが、例えば首都圏の偏差値60前後の学校で早慶の合格者はおよそ80名ぐらいいます。ただ、一人が一つ、ということではないので、概ね20人から30人ぐらいが合格していると考えると、この学校でもTOP20%ぐらいに入っていないと早慶は難しい、ということになるのです。

大学受験はやはり全国レベルですから、なかなか大変です。結果として早稲田慶應に行くということならば、中学受験で早慶へというのは悪くない選択肢でしょう。でも、それ以外の可能性を考えると、受験校が良い、という考えも出てくるでしょう。

このどちらかを選ぶということが、まず志望校を考える上での大きな分かれ道です。

女の子の場合は、早稲田慶應がなかなか大変ですが、やはり受験校を選ぶのか、付属校を選ぶのかを考えておく必要があるでしょう。

ただし、ここに推薦枠というのがあって、受験校であっても付属のような大学の進み方ができる学校もあります。香蘭も立教大学の推薦枠が増えてここのところ人気が出てきていますし、青山学院は系属校を増やしています。この情報は、しっかり集めておいた方が良いでしょう。

これが決まることによって、学校はかなり絞られることになります。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ


最終更新日: 4/14/21, 9:35 AM