子どもたちのモチベーションを強くするためにはやはり第一志望を決めるというのは効果があります。
子どもがその学校に行きたいと強く思えば、やはり勉強に対する意欲もわいてくるでしょう。しかし、その志望校をどうやって決めるのか?という問題になると、なかなか難しい問題になってきます。
例えばお父さん、お母さんが自分の卒業した学校に入れたいと思う場合、これはイメージがわくでしょう。どういう学校であるかも良くご存知ですから、子どもにそういうことをアピールすることも容易かもしれません。しかし、実際にどんな学校なのか、よくわからないケースもあるでしょう。これまで、ずいぶん学校の選び方についてお話してきましたが、大学受験の情勢がまた少し変わりつつあることも考えてお話したいと思います。
まず、大学受験校を選ぶか、それとも付属校を選ぶかという問題です。
早稲田や慶應に関して言えば、大学受験でこれらの大学に入るより、内部から進学した方が楽であることは明らかです。慶應はほぼ全員が大学に進学できますし、早稲田の割合も上がってきました。他の大学付属校でも比較的内部からの進学の方が簡単でしょう。ただ、付属校は行く大学が最初から決まるので、その大学にいかせることが親としてよいか?ということになります。
受験校の場合は、逆にいろいろな選択肢が出てきますが、例えば首都圏の偏差値60前後の学校で早慶の合格者はおよそ80名ぐらいいます。ただ、一人が一つ、ということではないので、概ね20人から30人ぐらいが合格していると考えると、この学校でもTOP20%ぐらいに入っていないと早慶は難しい、ということになるのです。
大学受験はやはり全国レベルですから、なかなか大変です。結果として早稲田慶應に行くということならば、中学受験で早慶へというのは悪くない選択肢でしょう。でも、それ以外の可能性を考えると、受験校が良い、という考えも出てくるでしょう。
このどちらかを選ぶということが、まず志望校を考える上での大きな分かれ道です。
女の子の場合は、早稲田慶應がなかなか大変ですが、やはり受験校を選ぶのか、付属校を選ぶのかを考えておく必要があるでしょう。
ただし、ここに推薦枠というのがあって、受験校であっても付属のような大学の進み方ができる学校もあります。香蘭も立教大学の推薦枠が増えてここのところ人気が出てきていますし、青山学院は系属校を増やしています。この情報は、しっかり集めておいた方が良いでしょう。
これが決まることによって、学校はかなり絞られることになります。
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