08Apr 2017
算数は、自分で考えた子ほど伸びます。別に算数だけではないと思いますが、しかし、間違いなく自分で答えを出すことにこだわる子は算数ができるようになる。
だれもがその気質を備えているのです。しかし、問題量が多かったり、間に合わなかったりするうちにどんどん、その気が失せてくる。
まだ終わらないなら、答えを見よう。
まだ終わらないから、答えを写しとこう。
それでできるようになるはずがない。
確かに、それなりに問題数をこなすということは必要だけれど、「自分で答えを出す」ことができる問題数に限られるべきなのです。
が、今、子どもたちに与えられている量はそれを大きく逸脱しているところがある。
もちろんできている子もいるかもしれませんが、その数はひとにぎりでしょう。
だからできていない子は、他の方法を考えないとなかなか追いつかない。むしろ引き離されてしまうことが多いのです。
まずは自分で答えを出すことができる問題数に限って、いろいろ試せるようにしてみてください。
答えなんか、見ないぐらいの勢いを持っている子はやがて必ずできるようになっていきますから。
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06Apr 2017
中学受験は昔から週例や月例テストが行われてきました。
夜遅くまで塾で勉強する、ということはあまり考えられなかった当時、子どもが自分なりに勉強したことを試して、その成果を確認する、という作業は非常に重要な方法であって、これは今でも変わらないと思います。
つまり、自分はどこまでわかっていて、どこができないのかを確認する、ということがこれらのテストの目的なのです。今週や、今月のテーマが決まっていて、それがどこまでわかっていて、あと何を加えなければいけないのか、ということを確認することが重要なステップです。
ですから、週例テストなり、月例テストなりは学習を進める上で非常に重要です。これは、中学受験が高校受験に比べて格段に有利な部分でもあるのです。実は高校受験においては、中学受験ほどカリキュラムが全体として動くことがあまりない。学校の進度も違うし、都道府県によって事情も違うので、全体像をつかむことが案外難しいのです。その点中学受験は学校のカリキュラムとかけはなれているので、受験自体のカリキュラムが独立的に進むから比較的多くの受験生があるペースで勉強しているわけで、その中で理解度を試すということができるのは非常に便利であるのは間違いない。
ただ、この目的以外に使われているから、消耗の度合いが高くなっていると思うのです。例えば社会などの知識を覚える勉強はもう少し後でやろう、みたいなことはできない。クラスが下がる、という恐怖心があるから、そんな余裕はなくなってしまう。これが子どもたちのプレッシャーやストレスを過分にしていると思えます。(子どもたちだけでなく、お父さん、お母さんもそうかもしれません。)
本来の目的に帰してテストを考えてみると、その結果から何がわかっていて、何が不十分なのかをチェックし、それを今度、いつやるかを検討し、実際に実行する、みたいな流れを考えなければならないが、そんな余裕もなく、その補充も行われず、もう次の試験のカリキュラムに向かってしまっている。
フリーダムではテストの順位をつけないし、当然クラス昇降もないので、その分、テストの本来の目的にそって勉強できる。
来週は新学年初めての月例テストです。
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04Apr 2017
ほめて伸ばすべきか、叱って伸ばすべきか、という話を時々耳にしますが、叱って伸ばすというのは、当然、ほめられるから叱られることがわかる部分がある。
つねに叱られていて、「本当に自分のことを考えてくれているのだろうか?」と疑心暗鬼になるようでは話にならないでしょう。
で、基本的に子どもたちはほめてもらいたいと思っています。
子どもは特にお父さん、お母さんに受け入れられたいという基本的な欲望を持っています。これは誰しも同じであって、そうではない子はいないでしょう。
だからほめてあげればいいのです。
叱ってもいいが、その分ほめるからその叱っている言葉が相手に届くのだと考えてください。
そして、子どもたちをほめるためには、まず子どもたちのことを良く見ていないといけない。何も見ていないでほめたところでそれは口先だけのことだ、と子どもたちだって見破れます。
本当に良く見てあげて、話を聞いてあげて、それでほめたり、叱ったりすればその言葉は必ず届くものです。
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