04Jan 2017
5年生の段階で、偏差値を気にする必要はあまりないと思うのです。
実際に偏差値はいつ必要になるのか、というと、受験校のラインナップを決めるときでしょう。しかし、第一志望というのは、行きたい学校として準備をしてきたわけだから、多少不足があったとしても、やはり第一志望を受けることが多い。
したがって、第二志望以下、特に安全校を決めるときに使うものです。それまでは、あまり使わない。
ところが、毎回組み分け試験で偏差値を見せられると、うちの子は45だ、とか50だ、とか、まあ、数字で見えてくる。
しかし、本当はその試験の総合点の位置を示しているだけで、同じ45であってもまったくその子の状況は違っているのです。国語ができて、算数ができていない場合があり、その逆も当然ある。
ところが偏差値でくくってしまうから、45の子、ということだけがイメージ化されてくる。これは特に本人に問題が出てくる。親の方はまだ、いろいろな子どもの可能性を考えられるが、子どもの方は「僕は45だから、60の子より劣るんだ」みたいな感覚が出てしまう。
まったくこれはプラスにならない。子どもは悔しがってがんばるだろう、などと思ってはいけません。子どもたちはむしろそれを事実として受けいれてしまうことの方が圧倒的に多いからです。
「君はもっと上の学校を受けてもいいよ」
とこちらが言っても、
「でも、僕は45だから」
みたいなことになりかねない。
だから、親も偏差値について、発言は注意した方が良いでしょう。まとめのテストは点数さえわかればいい、のです。
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最終更新日: 1/5/17, 5:55 AM
03Jan 2017
カリキュラムが速くなり、量が増えると必然的に取りこぼすことも増えます。
で、本当であればどこかで、取り戻すタイミングが必要になる。つまり、カリキュラムには多少の余裕がないといけないのです。
できる子は、まあ、そこで少し時間的余裕を取り戻せばいいし、できない子はそこで、できなかったことをやり直せば良い。
ところがそういう時間がまったく取れないことが多いのです。
だから、5年生ではむしろ基礎を中心にして、先にあまり進まない。その分、できないときに時間をとって取り戻せることが大事なのです。
フリーダムの内容はそういう意味では適度に余裕を持っていると思っています。それでも、結構量はあるから、今のカリキュラムがしっかりできていればそれで十分なのです。
それ以上のことをやろうとすると、時間的な破綻が起きる可能性があるので、注意が必要です。
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最終更新日: 1/4/17, 5:55 AM
02Jan 2017
中学入試で使われる文章は、特段小学生を意識して書かれたものではないでしょう。
作者はそれなりに自分の主張や考えがあってそれを書いているわけですが、これが中学入試に使われる、などとはあまり考えていない。入試のために書き下ろされたものはほとんどないので、その分、使われている言葉は子どもたちの理解を超えるものがたくさんあるわけです。
もちろん、そういう難しい熟語には註が施されているわけですが、それでもわからない、ということばはあるでしょう。したがって入試本番までにある程度語彙を増やす必要はあるわけです。
ただ、辞書を引いていくのは不合理です。もちろん辞書を引くことは大事だけれど、そうしょっちゅう引いていたら、文章が頭の中に残らない。相変わらずよくわからない、ということになってしまいます。
だから、横にいてどんどん教えてしまうのが一番手っ取り早い。
これは本当に、お父さん、お母さんんの力が大きい部分です。ただし、余計なことは言ってはいけない。
「え、そんなのも知らないの?」
って、言われると聞く気にならなくなってしまいますから・・・。
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最終更新日: 1/3/17, 5:55 AM