09Jun 2018
停滞期を脱するには
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

本人は少しずつ勉強をやるようになってきたが、しかし、テストを受けてみるとなかなか悲惨。

本当にこのままやって大丈夫なんだろうか、と親も子も心配になってしまう状況だと思うのですが、勉強をやり始めるとしばらくは停滞期が続きます。

というのは、自分で勉強を始めて、わからないことの多さに愕然とする。その蓄積がない分だけ、さらに何をやっていいかわからない。今までは少ししかやらないが、その分だけはできたというところがあるわけですが、勉強するとそれすらも混乱する場合があるからです。

しかし、この停滞期を我慢していると少しずつ理解が積み重なってくる。

だから、やるべきことを決めてていねいに続けることです。結果が出なくても焦らない。とにかく成績が上がるまでやり続ける。

もちろん自分で問題を解き、自分で考えて、自分で覚える、という作業は絶対必要です。

これは授業を受けていてもそう。授業を受けていても自分で何とか問題を解こう、先生の話を理解しようと努めるか、そうでないかで当然結果が違う。

その停滞期を我慢すると、ある時ポン、と成績が上がります。しばらく調子が良いが、やがてまた停滞期に入る。そこをまた我慢しているとやがて合格ラインを突破するのです。


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最終更新日: 6/9/18, 9:01 AM
08Jun 2018
待つことを多くする
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

6年生はこれまで、塾内の順位とか偏差値に目標を置いてきたと思います。

クラスをあと1つあげようとか、偏差値を3ポイント上げようとか、まあ、そういう数値目標は当然あって良いわけですが、しかし、これからはやはり志望校の合格ラインというものを意識した方が良いでしょう。

例えば算数、国語が100点満点、理科社会が50点満点の合計300点満点で、200点前後が例年合格ラインというのであれば、それをどうとっていくのか、ということを考えていく。

算数は70点、国語60点ぐらいだとすれば、理科社会は合計70点取らないといけない、というイメージを立てます。

そして、算数70点はどうすればとれるかを具体的に考える。これはそれぞれの学校の出題傾向によって違います。

例えば10問程度の問題が並ぶ学校であれば、一問平均5分ぐらいで解くことになるわけだから、あまり凝った問題ではない。したがってやるべきことは標準的な問題の徹底とミスを減らすということになっていくでしょう。

また4~5問程度の応用問題ばかりが並ぶ記述式の学校であれば、そのレベルの問題を中心に考えて、最後まで正解にたどりつかずとも、ある程度部分点がもらえるような書き方を工夫する、などの対策が必要になってきます。

一辺倒に偏差値とか順位ばかりを考えて、その視点がなくなるのは受験対策としては効率が良くありません。

第一志望、第二志望の学校が絞り込まれて来たら、その学校のテストで合格点をとるためにどうするか?ということに考え方を切り替えていきましょう。




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最終更新日: 6/8/18, 5:57 AM
07Jun 2018
自由に対する不安
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

この春から初夏にかけて、いくつかの学校で文化祭がありました。

その学校を訪問してみて、「え?」と思われたお母さんも少なくなかったのではないかと思います。

中高一貫校は文化祭の中心が高校生である学校が多く、その学校のスクールカラーが自由であれば、割と服装も自由になってくる。

あら、うちの子も、ああいう格好になっちゃうのかしら…、と不安に思われたかも知れません。

でも、一番大事なのは本当は自分で考えられるようになることではないでしょうか。

管理型の学校であっても、隠れて悪いことはできます。

自由な学校であったととしても、「それはまずいな」と自分で考えられればいいわけです。

で、むしろ学校にいるうちに、自分で考える習慣がしっかりついた方が良い。そのために、自由はある程度必要なのです。

「何をやってもいいが、どうする?」

と言われたら、自分で考える異が大事であって、「今日はこれをやりなさい。」と言われて何も考えなければやはりそれはそれで問題になってくるのです。

以前、ある高校の卒業生のあいさつの中で「私たちは決断を迫られてきました。」というくだりがありました。

その学校は制服は一応あるものの、ある程度自由に服装も決められるし、学校内での行事や学習する教科やレベルについても常に自分で考えて選択をしなければならない学校でした。

しかし、振り返ってみるとそれが良かった。

自分で考え、自分で行動する、ということがいかに大事かというのを教わったし、実際に経験できたので最早自分で考え行動することは苦痛ではなく、自分たちの生活の一部になった、と話をしていました。

自由な学校に対してともすると親は不安なものを感じるかもしれません。

しかし自由は不安なものではなく、子どもたちの成長に必要不可欠なものなのです。


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最終更新日: 6/8/18, 5:18 AM