23Apr 2017
雑な勉強方法を克服する
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
子どもたちが問題を解いているときのノートを見ていると、この時期はまだまだ雑です。

式が書いてある子も少ないし、途中で計算がちょこちょことしてあったり、問題の図形にいろいろ書き込みがしてあって、でなぜか答えが出ている。

しかし、間違えている率は当然、高いのです。

なぜこうなのか?

と考えてみると、やはり「やらされている」勉強であることが多いからでしょう。

あれもやらないと、これもやらないと、という過程の中でひとつひとつの勉強に時間をかけてられないし、とにかく終わればいい、やればいい、ということになってくるとなかなか力はつきません。

しかし、組み分け試験があったり、課題や宿題があるので、ついそちらに気をとられてしまうのです。

まず、この時期、雑な勉強の方法を止めさせる、ことが大事でしょう。

例えば、算数の問題は式や計算を書く。

問題の図を使わずに自分で図を描いてみる。

そんなことやってたら、間に合わないよ、と子どもたちは言うはずです。

しかし、だから正解率が上がらない。理解が中途半端になっているのです。

量をこなすことばかり、やっているとこの雑な勉強方法から脱せません。だからザルで水をすくっているのと同じだから、成績は伸びていかないのです。

まずはこの春、雑な勉強方法から脱することです。これが変わらなければ、成績は絶対に良くなりませんから。
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最終更新日: 4/24/17, 5:55 AM
22Apr 2017
スクールカラーの考え方
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から
よくスクールカラーについて、管理型と放任型という分け方をします。ひとつには大学受験に対する取り組みをあらわしていて、学校側が主導して塾のように生徒の成績管理と進路指導をする学校と、生徒にまかせてしまう学校に分かれます。ただ、一番大きな差は、やはり生徒が今後の進路をどう決めていくかにあたって、学校の生徒に対する関わり方ではないでしょうか。

子どもたちの将来が白いカンバスだったとして、放任型の学校というのは、生徒を信頼し、自分で好きなように描くことを待っているということだと思うのです。描ける、描けないという能力論ではなく、その可能性を大事にしている。だからいろいろな経験ができる機会は与えるけれども、最終的にそれを描くのは君たちだよと任せているところが大きいでしょう。

一方、慶應や早稲田のような大学付属校は自分の大学に進むという前提があるので、そのカンバスが本当の意味では白くない。それぞれの学校のコミュニティーの中で育っていくこと自体がすでに色がついている部分があるでしょう。早稲田であればエンジ色かもしれません。つまり早稲田のOB、教員、そういう中で育っていくことが前提だから、何になろうと、どういう道であろうとも早稲田であるということに変わりがない部分があります。その分、子どもたちはただ真っ白なカンバスに向かうよりは選択肢が絞られるわけです。絞られるから書きやすいという面があるし、その分可能性を限定されるという面もあるでしょう。

では、管理型の受験校はどうなるのかというと、カンバスは白いのです。ただ、良く見ると点線が入っているのです。例えばエンジニアになるとすれば、こういう風なのはどうかという点線が入っている。良くわからなければ、その点線通りに絵を描くことができる。色はいろいろ使えるでしょうが、形はまあ、似ている。でも、外から見ている分には、ああ、なかなか良く描けているねえということになるかもしれない。ということなのではないでしょうか。

本来18歳までに真っ白なカンバスに絵を描くということはなかなか大変なことです。だから途中で白い絵の具を使って全部白くぬりつぶして、それからまた描き始めるということはよくあることです。でもどこかでやはり描きはじめなければならない。それをどうやって描けるようにするか、ということの方法論が、学校のもつ教育観、人間観から生まれてきていると思います。

で、保護者のみなさんはどちらかというと大学受験の実績の方に注目されるかもしれませんが、本来はこういう点に着目して学校を考えてほしいと思うのです。現在は3番目の点線の入ったカンバスに人気があるように思われるのですが、子どもによっては点線を使うことがいやな子もいるので、子どもの性格とスクールカラーの相性は非常に大事なのです。

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最終更新日: 4/23/17, 5:55 AM
21Apr 2017
受験生意識
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
6年生なのに、別にすごくがんばる、というわけでもない。

「ウチの子、受験生意識がないのよねえ」と思っていませんか?

いや、なかなか難しい問題だとは思うのです。何せ、受験経験というものがまずないでしょう。あるとすれば小学校受験かもしれませんが、それはもう遠い昔の話。本人がそれを覚えているかすら、わからない。なにせ、いろいろなところに連れ回された、という記憶しかないでしょうから。

だから、受験生とは何か?というイメージが湧かないのが当たり前なのです。不合格のイメージというのもあまり明確ではない。

例えばお兄ちゃん、お姉ちゃんが受験して、残念な結果であって、その後の我が家の暗い雰囲気を感じて

「ああ、なってはいけないんだ」

と思う子はいるかもしれませんが、しかし、こういう子は逆にあまりに悪いイメージを持ちすぎているところもあって、妙なプレッシャーがかかる可能性もあるのです。

実際に子どもたちが受験生としての意識を持ち始めるのは、実は小学校での会話から。

「~君も受けるんだって」とか「~さんはA中学受験みたいよ」みたいな話が聞こえてくると「落ちるとまずいじゃん?」みたいな気持ちになる場合があるようです。

ただ、それは大分先の話なので、子どもたちが受験生らしくないのは、別に大きな問題ではありません。

まあ、みんなそれなりに塾に行って勉強はしているわけだから、これから少しずつ本番になっていくわけであって、今からしゃかりきなっている必要はあまりないと思っていただいて良いのではないでしょうか。

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最終更新日: 4/22/17, 5:55 AM