24Feb 2017
あきらめない才能
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
子どもが本気になって勉強を始めたとして、すぐ成績が上がるか、というと、あまりそういうことはありません。

どうしても停滞期というのが出てくる。せっかくやる気になったのだから、すぐに結果が出てくれば本人としても楽しいだろうが、そう簡単ではない。

むしろ、真剣に考えているから、迷う部分も多くなってテストでつまらないミスをしでかすこともあるものです。だから、なかなか成績が伸びていかない。

しかし、ここが辛抱のしどころ。

結果が出ないからといって、あきらめない。とにかく、上がるまでがんばり続ける。

すると、あるとき、突然、ズドン、と上がるのです。

「お、やった。このままいけ」

と誰もが思うのですが、そう甘くはない。また次にはおっこったり、停滞したりする。でも、そこでもまたガマンしていると、またズドンと上がる。

この繰り返してやがて、本当に力が付いていくものなのです。

だから、あきらめない、という才能が必要です。

でも小学生の段階でこの才能が手に入れられたら、実際は怖い物なしだ、と思うのですが。


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最終更新日: 2/25/17, 5:55 AM
23Feb 2017
根拠を探す
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から
国語の文章を問題に出された作家が

「いやあ、書いた僕でも満点がとれない」

といった逸話は、結構過去からあります。

だから、入試問題の読解は、文脈を読むことよりも、実際にどう書いてあるか、ということを重視する。

誰がどう考えても、こういう答えにならないと本当はいけない。

だから

「出ている本文」に「こう書いてある」ので答えはアという論理なのです。

これが最初は違和感があるでしょう。

実際に読み取っていく過程で、こういう意味なのではないかと思われる文もあるでしょうし、この文はこういう解釈も成り立つ、ということはあるかもしれません。

しかし、自由作文でもない限り、そういう論理は成り立ちません。

したがって塾の文章読解の授業は

「何が根拠か」

ということを中心に考えさせます。

ここに「こう」書いてある、ということを発見することが訓練のスタート。それが見つからないと、答えが出せませんから、実際には文章を読むというよりも、根拠を探すということを中心にする場合が少なくないのです。

これは異論もあるでしょう。本当に文章を読んでいるのか?ということとは若干論理が違う。だから作者が間違うのです。

作者は自分の論理でこの文章を組み立てていますから、文章に書いてなくてもひとつの論理がある。

しかし入試問題の場合「書いてないこと」は論理の根拠にはなりません。

だから自分の書いた文章を入試問題に使われたくない方も最近は増えているのです。

ただ勉強はここを割り切ってやらないと、進みません。案外文章を読むのが好きな子がこのことに注意がいかないばかりに点数がとれない、ということはあるので、注意が必要でしょう。


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最終更新日: 2/24/17, 5:55 AM
22Feb 2017
解き方、考え方はいろいろ
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
難しい問題になってくると、いろいろ解き方や考え方ができます。

同じ問題であっても、問題集によって解説の仕方が違ったり、解き方が違っていたりする。

で、多少手間がかかっているから、こっちの方がスマートだ、という場合もあるかもしれませんが、しかし、解ければ良いのです。

例えば、場合の数の問題で、場合分けをして、式で解いた、という子がいる。一方ですべて書き出した、という子がいる。

答えはともに正解であったら、それはどちらのやり方でも本来はいい。全部書き出して時間がかかるかもしれないが、それでも書き出してしまうことの方が早い、という場合もなくはない。

子どもたちは、解説を書く訓練をしているわけではありません。

得点をとる練習をしているわけだから、本人がそれなりに考えられれば、その解き方に文句をつける必要はない。

ただし、解説は読んで他の解き方を勉強することは当然あっていい。

その中で「ああ、こうも解けるんだ」とわかればそれで良い、ということであって、そう考えるべきだ、と強制する必要はありません。


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最終更新日: 2/23/17, 5:55 AM