27Nov 2016
算数も解き方があるわけで、パターン化して、さらに公式化して覚えさせる、という指導をする先生もおられるでしょう。
例えばこんな問題は割と良く見かけます。
太郎君が3歩で歩く距離を、次郎君は4歩で歩き、太郎君が5歩歩く間に次郎くは7歩歩きます。二人の速さの比は?
これは歩幅の比が4;3、動きの比が5:7だから、その比をかけて20:21とするわけですが、歩幅の比は文意からひっくり返すのが正しい。
しかしただ覚えていたのでは、間違う可能性もある。ここはなぜひっくり返すのか、当然、理由がわかっているべきなのです。
パターン化し、公式として覚えてしまうことは、当然、解くスピードを上げます。
ただ、それはこの場合使える、という判断ができないといけないわけで、ただ覚えてしまうとかえって間違えることが多くなる場合もあります。
覚えるのは悪くないが、なぜそうなるのか、はっきり説明できるという前提で覚えるようにした方が良いでしょう。
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最終更新日: 11/28/16, 5:55 AM
26Nov 2016
算数が難しくなってくると、答えをあてはめてでも出そうとする子が出てきます。
これは大変危険。
何でもあてはめようということに、力を注いでしまうために、考える力が育たないのです。
では、なぜこういうことになってしまうのか?
4,5年生の頃にそこそこできた子が陥りやすい罠なのです。
そのころは算数もそれほど難しくはないし、成績も良かった。しかし5年生の後半、あるいは6年生になってくると問題が難しくなって解けなくなってしまう。
組み分け試験の成績も下がる。こうなるとどうしても結果を早くだしたい。
そういう気持ちからあてはめに走るのです。
また、あてはめには快感がある。はまったらうれしい。
だからついそちらに行ってしまうのですね。
子どものストレスからするとわからないでもない。しかし、そうなると本当に算数ができない子になってしまいます。早くその環境を変えてあげること、そしてもう一度じっくり問題を解く楽しさを教えてあげること。
この2点がこういう子どもたちを救い出す方法です。
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最終更新日: 11/27/16, 5:55 AM
25Nov 2016
過去、こんなことがありました。
ひとつの参考にしてください。無理をしなくても、最後に帳尻が合えばそれでいいのです。
フリーダムの仕組みが当時あれば、さらに便利だったとは思いますが・・・。
そのお母さんは大変困った様子でした。
小学校5年の女の子。しかし、5年生の半分は入院してしまい、後半も塾へは通えず。家で勉強していても、すぐ疲れてしまう。やはり中学受験はあきらめるべきなのか?
「どの塾に伺っても、コースはセットなのでウチの子は通えません。何か良い方法はないでしょうか?」
と相談に来られました。その当時、私がやっていた塾は単科だったので、
「では、出られそうな日だけ来られてみてはどうでしょうか?」
というので6年生から通塾が始まりました。しかし、やはり体力が続かない。来れるのはせいぜい週1日か2日。平日はまず絶望的で、学校に行ったらもうそれでその子のエネルギーはほぼ使い果たしてしまう、という感じです。
しかし、それでも少しずつ課題をやってもらっていました。塾で具合が悪くなる時もたまにあり、そうなると隣の部屋で休憩。さらに悪ければお母さんが迎えに来る、という塩梅ですが、しかし、なぜか本人は暗くない。私は多少、期待していました。
というのは、本人の体力が続かないのはやはり集中力がある、ことの裏返しであったからです。学校でつい元気を出してしまう、というのはそこに集中する力があるからで、これが多少なりとも持つようになれば、それはそれなりにまとまるのではないか。
さらに言えば、本人ができる範囲で勝負をすればいい。体を壊してまでするほど中学受験に価値はありません。だから、常にマイペースを保ってもらいました。
ハードになる6年生の夏休みも半分は、お休み。しかし、なぜか過去問だけは本人ががんばる。採点してみると、結構できている年もあって、これは何とかなるかもしれないな、とそんな気持ちでいました。
秋になって、驚いたことはやはり今まで充分にペースを落としていたので、身体が多少回復して体力が出てきたこと。そして本人はやはり集中力があったので、「これは覚える」と言ったことは、その通りできるようになっていったのもプラスでした。
結果として第一志望に合格できました。
子どもによって体力が続かない、というのはよくあることです。それを無理させては絶対にいけない、と私は思っています。
子どもにはいろいろな強みがある。弱いところばかりを心配しては勝負にならない。しかし強みを発揮できるようにすれば、道は開ける可能性があるのです。
山の登り方は人それぞれで良いのです。これでなければいけない、ということはありません。むしろその子に合う勉強法をうまく見つけてあげることの方が、成功する可能性が高くなると私は思っています。
フリーダム進学教室
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最終更新日: 11/26/16, 5:55 AM