26Feb 2017
出題傾向ばかり勉強していると、出題傾向が変わったときに対応できないから、やはり全部やっておかないといけない、という話を聞かれることがあるかもしれません。
出題傾向が変わることは0ではありません。しかし、概ね、変わることはないと思って間違いはない。
また、変える場合は何らか説明会で話が出るでしょう。大きく変えるのに何の説明もない、ということはあまりないでしょう。
なぜでしょうか?
まず、中学入試はすべて独自入試なので、学校が求める人材像を前提に作られる。
最近リケジョに人気があるので、私立も理系に強い女子を集めたい、と思う場合があるようです。理系に強ければ医学部志望の子どもたちが集まる可能性もあるわけで、学校としては力を入れたい。
で、そういう場合、理科の計算問題を多く出題すれば、このような問題が得意な子が集まるだろうし、苦手な子は敬遠するでしょう。
結果として、学校は欲しい人材を入学させることができます。
だからそう簡単には変わらない。
また変わると思われてもいけない。変わるとなると、また対策を考えなければいけないから、志望するのをやめようか、ということだってあり得る。だから、あまり変えない。
学校の説明会で「対策は過去問をやることに尽きます」という説明がよくありますが、これはその通りです。
だからこそ、学校別対策をしっかりやる塾の合格率は高くなるのです。
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24Feb 2017
子どもが本気になって勉強を始めたとして、すぐ成績が上がるか、というと、あまりそういうことはありません。
どうしても停滞期というのが出てくる。せっかくやる気になったのだから、すぐに結果が出てくれば本人としても楽しいだろうが、そう簡単ではない。
むしろ、真剣に考えているから、迷う部分も多くなってテストでつまらないミスをしでかすこともあるものです。だから、なかなか成績が伸びていかない。
しかし、ここが辛抱のしどころ。
結果が出ないからといって、あきらめない。とにかく、上がるまでがんばり続ける。
すると、あるとき、突然、ズドン、と上がるのです。
「お、やった。このままいけ」
と誰もが思うのですが、そう甘くはない。また次にはおっこったり、停滞したりする。でも、そこでもまたガマンしていると、またズドンと上がる。
この繰り返してやがて、本当に力が付いていくものなのです。
だから、あきらめない、という才能が必要です。
でも小学生の段階でこの才能が手に入れられたら、実際は怖い物なしだ、と思うのですが。
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2017年普通部算数
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22Feb 2017
難しい問題になってくると、いろいろ解き方や考え方ができます。
同じ問題であっても、問題集によって解説の仕方が違ったり、解き方が違っていたりする。
で、多少手間がかかっているから、こっちの方がスマートだ、という場合もあるかもしれませんが、しかし、解ければ良いのです。
例えば、場合の数の問題で、場合分けをして、式で解いた、という子がいる。一方ですべて書き出した、という子がいる。
答えはともに正解であったら、それはどちらのやり方でも本来はいい。全部書き出して時間がかかるかもしれないが、それでも書き出してしまうことの方が早い、という場合もなくはない。
子どもたちは、解説を書く訓練をしているわけではありません。
得点をとる練習をしているわけだから、本人がそれなりに考えられれば、その解き方に文句をつける必要はない。
ただし、解説は読んで他の解き方を勉強することは当然あっていい。
その中で「ああ、こうも解けるんだ」とわかればそれで良い、ということであって、そう考えるべきだ、と強制する必要はありません。
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