03Oct 2018
解く問題数にこだわらない
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から


算数の問題を解くにあたり、当然知識は必要です。

例えば台形の面積の出し方、等差数列の和の求め方、速さのつるかめ算、といったようなことは、知っていればすぐに解けるし、時間の節約にもなるでしょう。

しかしながら、それだけでは解けないのが今の算数の入試問題。

これらの解き方はひとつの論理の部品であって、答えを解くためのプロセスのひとつでしかない。

だから、ある程度考えていって、「ああ、これで速さのつるかめ算だなあ。」という風に解いていくことになります。

だから、覚えるばかりではいけない。一行問題というのは、知識であり、もちろん基本問題として出題されるところはあるものの、それだけで入試は終わらない。

概ね3つ、ないし4つの論理過程が組み合わさって、入試問題はできあがっているので、それを分解できないといけないわけです。

だから、考える必要がある。

算数や数学は、とにかく自分で考えて、最後に答えを導き出す、という過程を踏まないと力はつきません。

公式だけ覚えても、できるようにはならないのです。

で、ここまで勉強が進んでくるとそういう基本部分というのは実はできあがってきているのです。

だから、あとは自分で問題を分解できないといけない。論理を組み立てないといけないのです。これは時間がかかります。

1問に最低15分はかけるべきだ、とお話していますが、それでも足りないかもしない。そういうときは解説を読むしかない、と言っていますが、本当はそれでも考えた方が子どものためにはなるのです。

ああでもない、こうでもない、とやっているうちに、いろいろな基本を実践しつつ、論理を組み立てているわけだから、たった一問にもかかわらず思考の訓練はかなり積んでいることになるのです。

この時期、たくさんの問題を解く、という塾が増えているのですが、その結果として一問一問の論理が充分理解できていなかったとすれば、それはもったいない時間の使い方をしているのです。

問題はもっと減らしてもかまいません。

それよりも、自分で論理を最後まで組み立てられることが大事です。

1000題問題を解いても、力にならないし、100題だけでも結構力がつく。それは、どこまで自分で考えられたかで決まりますから、終わることを優先しないようにしてください。




New本年度 最終回 オンライン中学入試説明会「慶應学校別説明会」のお知らせ

今日の田中貴.com

疲れてない?


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

まだ時間はある


中学受験 算数オンライン塾

10月3日の問題


にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ村

最終更新日: 10/3/18, 5:33 AM
02Oct 2018
説明会で最も注目すべきポイントとは
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から

各校の説明会、イベントが続いています。

説明会の中で、何を聞かなければいけないか、という点でいえば、校長先生の話だろうと思います。こういう保護者説明会を入試担当の先生や教頭先生に任せている、ということでは、まずだめ。

トップ自らが保護者に説明するという気持ちのある学校は、やはり学校自体に活気があります。

で、説明会では大学の合格実績や、施設、カリキュラムなどの話が多いと思いますが、校長先生の話にほれられるか、という点が一番のように思います。多感な性格形成期である中高6年間を預ける学校ですから、お子さんに合う、可能性を十分引き出してくれるような学校に入れたいと思うのは、親であれば同じ。

しかしその学校づくりの責任者は校長先生ですから、この人物に信頼がおけるかどうか、というのが私は大事だろうと思うのです。

偏差値や大学の合格実績などというものは、その一面に過ぎず、こういう人物が取りまとめる学校に通わせたいかどうか、というのが親の気持ちを決定する一番の要因ではないかと思います。

いろいろ学校には特徴があり、それをいちいち調べるということも大事ですが、その根幹である校長先生を信頼できるかどうか、という点でもう一度学校をごらんいただきたいと思います。

論語に「知らしむべからず、由らしむべし」ということばがあります。「知らせることはできないが、信頼してもらうことはできる」という意味です。

細かいことをすべて知ることは短い説明会ではなかなか、難しいでしょう。でもこの先生ならと「ほれる」ことはできると思いますから、ぜひ校長先生の話を説明会ではよく聞いていただきたいと思います。朴訥であっても、子どもを預けるに足る先生であるか、それがわかれば学校の中身も自ずとわかってくるでしょう。



無料の学習相談、進学相談受け付けています。

お問い合わせ電話番号
045(530)5480
平日13時~19時
土日13時~17時

今日の田中貴.com

子どもの受験です


中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

ピークのもっていき方

慶應進学特別から

選択肢を最後で間違える
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ村
最終更新日: 10/2/18, 1:39 AM
01Oct 2018
志望校別特訓がない?
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から


いろいろな塾で上位校の学校別特訓が行われていますが、一方ですべての学校で学校別特訓があるわけではありません。

むしろ、ない学校の方が多いでしょう。だから何となく手を抜かれている、というような気になるかもしれませんが、まあ、こればかりは仕方がない。

ないものはないので、だったら家庭で考えていけばいいのです。

もちろん塾だってただ過去問をやらせればいいと思っているわけではありません。その子、その子に必要なことを切り分けてくれる面倒見の良い塾もあるでしょう。そういうところに通っている場合は、むしろあまり手を出さなくてもいい。

しかし、そうでない場合は、やはり作戦を考えないといけない。まず第一志望の出題傾向をとらえて、模擬試験の結果から見て、強化しなければいけないテーマを絞り込んでいきます。

ポイントは、よく出て、できないところ。

できなくても、出なければ何の問題もない。例えば文学史は覚えてないなあと思っても、出なければ別にどうでもよいわけです。

逆に出るとわかっているのに、できないというのは問題だからしっかり対策を組んでいきましょう。

過去問が忙しい時期ですが、過去問をやっていると、やはりよくできないことがあるとわかるとは思うのですが、それをどうするか具体的に考えていかないといけない。

それを便利にするために「学校別バインダー」を作ったので、ぜひ試してみてください。過去問が進むにつれて、やらなければいけないことだと思います。




New本年度 最終回 オンライン中学入試説明会「慶應学校別説明会」のお知らせ

今日の田中貴.com

通知表のコピー


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

努力がきらいな子


中学受験 算数オンライン塾

10月1日の問題


にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾)へ
にほんブログ村

最終更新日: 10/1/18, 12:57 AM