30May 2022
各校の出題形式を知る 第1回 算数
  • 作成者: 広報  カテゴリ: 6年生の担任から
これから4回に分けて、各教科の出題形式についてご説明していきます。

まず第1回は算数です。

算数は大問の数からだいたい3つのパターンに分けることができます。

4問、6問、8問。これをA、B、Cと分類してみましょう。

8問は8問以上とすればいいかもしれませんが、大問の中には少なくとも3題程度の小問が含まれているということが前提です。つまりAではおよそ12問、Bでは18問、Cでは24問、あるということになります。

Aはあまり基本問題とか一行問題はありません。多くは記述式で、途中採点があります。

Cは逆に基本問題とか一行問題が多い。もちろん応用問題もありますが、やはり基本を確認する問題が多く出題されています。

Bはその中間。つまり前半は基本問題とか一行問題を出し、後半は応用問題や記述問題を出す、という形。AとCの良いとこどりをしよう、という感覚かもしれません。

Aは男子受験校に多く、Cは付属校ならびに中堅の受験校が多く、Bは女子受験校に多い、と書いてしまったが、まあ、例外はいっぱいあります。それぞれの学校がそれぞれの視点で問題を作りますが、概ねこのどれかにあたると考えて良いでしょう。

したがって第一志望の学校がこの3つのパターンのうちのどれかによって対策が自ずと変わってきます。

例えばCではほとんど難しい問題が出ない。つまりは基本的な内容がしっかりできれいればいいので、あまり難しい問題をやらなくてもよい。むしろ正確に一行問題などを解き切る力がついていればいい、ということになりますが、一方でAは計算問題すら出ない。もう最初から論理立ててものを考えていかないといけない。表を書いたり、図を描いたり、ということから自分の結論を導き出していく、みたいなところがありますから、きれいに解けるとは限らないわけです。

で、この3つの出題形式のどれであるかをまずしっかり調べる必要があります。

しかしこれは過去問を見ればすぐわかるでしょう。過去数年見てください。ほとんどの学校はこの出題形式がかわっていないはずです。6題出すとなったら概ね6題で終わっているはずです。つまり出題形式は変わらない。

だから心配せずにこれまでの形式の対策をすれば良いのです。

ところが第一志望が決まっていなければ、このどれを受けるか決まらないから、必然的に基本的な問題もやれば難しい応用問題もやる、みたいな話になってきて、負担が大きくなるのです。もちろん、全部できれば、それに越したことはないが、本当はあまり必要ではないことまでやらされて、「できない」という気持ちにさせられている子も決して少なくはないのです。

ということで、まず算数の出題形式を調べます。そして、ぜひお父さん、お母さんに解いてもらいたい、と思います。過去問をです。

「え、できない」

ええ、できなくてかまいません。でも解いてほしいのです。つまり子どもができなければいけないレベルを感じてほしいのです。小学生でこんな問題ができないといけないのか?という議論はもちろんありますが、実際現実に入試問題で出題されているわけだから、仕方がない。ただ、このくらいまで、というのをお父さん、お母さんが知らないで「勉強しなさい」とか言ってもあまり説得力がないのです。

現在の中学受験のレベルはほぼ、中学2年生のシラバスに匹敵します。むしろ算数は数学よりも難しいと思えることが多々あります。だからこそ、ぜひ解いていただいて、さて、お子さんがこの問題を1年後に解けるようになるために、あと何をしなければならないか、を考えてあげてほしいのです。

そうすると遠回りはできないことが良くおわかりいただけると思います。全部ができなくてもいいのです。出るものができるようになればいい。ここをシンプルに考えないと、なんでもかんでもやることになって、子どもたちはパンクします。ぜひこの点を認識してほしいと思います。

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最終更新日: 5/29/22, 10:39 AM
20May 2022
5年生、スローダウンのすすめ
  • 作成者: 広報  カテゴリ: 学習のヒント
5年生は、受験勉強を始めて1年経過した子どもたちが多いのではないかと思います。

で、最近ご相談を受けるのが、やはり今の塾のペースはしんどいというお話。

実際、その通りだと思います。本来6年生の1学期で終えるカリキュラムを半年以上前倒ししており、さらに、最近は2年間先延ばしして2年生の3学期(3年生になる年の2月)からスタートしている塾もあります。

これはほぼ全員が飛び級をしているようなものなので、個々の子どもたちの成長に合わなかったり、まだ十分にモチベーションや学習習慣がつかないまま、塾のペースに巻き込まれ、なかなか自信ややる気が持てなくなっているのです。

さらに最近深刻なのが、子どもたちのストレスがかなりいろいろなところに出始めている点。家族での言い争いもそうですが、ストレスでいろいろな病状が出てきて、「中学受験から撤退しよう」と決めたご家族もいるようなので、これはやはり早く手を打った方が良いと思うのです。

そこで「スローダウンのすすめ」です。

実際に多くの塾のカリキュラムはあと半年で終わってしまうことになりますが、これまで勉強してきたことが十分に理解できていない、あるいはまだ基礎が定着していないから、勉強が追いついていかないし、自信が持てないところも大きいのです。

本来、勉強は楽しくなければいけません。知らないこと、わからないことが「できるようになる」から面白いし、できれば先に進みたいと思うもの。しかし、カリキュラムだけが先走っていて、本人に「わかる」という実感がなければ当然勉強はつまらないものになってしまいます。

なので、スローダウンしましょう。

が、今の塾にいてはスローダウンできないので、ぜひフリーダムのカリキュラムシステムをお使いいただきたいのです。

フリーダムは2年間で完成するカリキュラム。ですから、今進んでいるところは、ちょうど多くの5年生の半年前です。これから比や割合に入っていくところですから、入試で最も重要なテーマがこの後勉強します。すでにある程度勉強していれば、復習をかねることができるでしょう。フリーダムは5年生では基礎を中心にしていますから、できることが多くなればシメタもの。

またフリーダムでは、テキストにある問題が終われば、そのカリキュラムは終わりになりますから、はっきり最後が見える。さらにテストは毎月ありますが、順位がつかない絶対評価ですから、そうストレスを感じない。

オンライン家庭教師(個別指導)の担任と一緒に、1年間勉強すれば、中学受験に必要な内容の履修が終わります。

そうすると6年生の夏期講習になりますから、各塾で学校別の対策授業がスタートします。そのままフリーダムにいていただいてもいいですし、そこで他塾の試験を受けて学校別対策に参加されても良いと思うのです。なに、成績が上がっている子を塾は暖かく迎えます。だって合格実績になってくれますから。

いったんスローダウンして自信を取り戻し、本人がやる気を出してくれるようになれば、現状は大きく変わります。1年間といわず半年でも成果を出す子どもたちは多いので、「とにかく自信をつけ、やる気を出せるようにする」ことが肝心なのです。

とはいっても、いろいろご不安な点もあるでしょうから、ぜひ専任の講師とご相談ください。テレビ会議ZOOMで、ご相談いただけます。

以下のURLのフォームからぜひお申込みください。費用は無料です。

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最終更新日: 6/2/22, 6:26 AM
16May 2022
過去問の勉強は時間がかかる
  • 作成者: 広報  カテゴリ: 学習のヒント
過去問の勉強は時間がかかります。

しかし、スタートのタイミングは割と遅いところがある。これは、それなりに力がついてから始めないと、と思うからです。

「できなくて、自信を無くしてもいけないから」というのは割とよくフレーズですが、しかし、直前期になってできなかったらもう時間がなくなります。

しかも、秋は模擬試験の結果などから併願校を決める。

そうなると今度は併願校の過去問もスタートさせないといけない。だから第一志望や第二志望の学校は早めにスタートして、むしろ研究することが大事です。

特に1回目は時間をはからない。

時間を計ったら、最後まで間に合わないでしょう。そうなると、自分で解かずにただ解説を読む、ということになってしまって、勉強にはならない。まずは時間をフルに使って一通り自分で解いてみる。

そして、次に答え合わせをして、違ったところをチェックし、やり直してみる。

それでもうまくいかなければ、今度は解説を読んで考える。そうなると、ああ、そういうことか、ということで理解が進むでしょう。

これを繰り返せば、自然、その学校の出題傾向というのが身についてくる。多くの学校で10回分ぐらいは用意されていますから、しっかり取り組むとそれなりに時間がかかるのです。

だから、早めにスタートした方が良い。学校別個別ワークスでも、すでに過去問をスタートさせています。


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最終更新日: 5/15/22, 9:36 AM