06Apr 2017
テストの目的
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から
中学受験は昔から週例や月例テストが行われてきました。

夜遅くまで塾で勉強する、ということはあまり考えられなかった当時、子どもが自分なりに勉強したことを試して、その成果を確認する、という作業は非常に重要な方法であって、これは今でも変わらないと思います。

つまり、自分はどこまでわかっていて、どこができないのかを確認する、ということがこれらのテストの目的なのです。今週や、今月のテーマが決まっていて、それがどこまでわかっていて、あと何を加えなければいけないのか、ということを確認することが重要なステップです。

ですから、週例テストなり、月例テストなりは学習を進める上で非常に重要です。これは、中学受験が高校受験に比べて格段に有利な部分でもあるのです。実は高校受験においては、中学受験ほどカリキュラムが全体として動くことがあまりない。学校の進度も違うし、都道府県によって事情も違うので、全体像をつかむことが案外難しいのです。その点中学受験は学校のカリキュラムとかけはなれているので、受験自体のカリキュラムが独立的に進むから比較的多くの受験生があるペースで勉強しているわけで、その中で理解度を試すということができるのは非常に便利であるのは間違いない。

ただ、この目的以外に使われているから、消耗の度合いが高くなっていると思うのです。例えば社会などの知識を覚える勉強はもう少し後でやろう、みたいなことはできない。クラスが下がる、という恐怖心があるから、そんな余裕はなくなってしまう。これが子どもたちのプレッシャーやストレスを過分にしていると思えます。(子どもたちだけでなく、お父さん、お母さんもそうかもしれません。)

本来の目的に帰してテストを考えてみると、その結果から何がわかっていて、何が不十分なのかをチェックし、それを今度、いつやるかを検討し、実際に実行する、みたいな流れを考えなければならないが、そんな余裕もなく、その補充も行われず、もう次の試験のカリキュラムに向かってしまっている。

フリーダムではテストの順位をつけないし、当然クラス昇降もないので、その分、テストの本来の目的にそって勉強できる。

来週は新学年初めての月例テストです。


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最終更新日: 4/7/17, 5:55 AM
05Apr 2017
家庭内闘争の無駄
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
勉強しない子に、勉強しなさい、と言い続けて、子どもは子どもで本当にうるさい、と思い反抗するから、家庭内闘争は割と頻繁に起こるでしょう。

で、その結果として親の方もまたストレスがたまるし、子どもは子どもでまた勉強する気になれない。

もう、どちらかに決めてしまうと良いでしょう。

1 受験はさっぱり諦める。塾もやめさせる。→本人が勉強しないのだから、その責任は本人にある。
2 ぐたぐた言わない。本人ががんばるまでずっと見守っている。ウチの子だから何とかするだろう。

どちらも無理だから、きっと家庭内闘争は続くのでしょうが、しかし、反抗するエネルギーを勉強に向けてもらった方がよほど良い。

それに納得できなかったら、受験はとっととやめてしまうことです。だって公立中学があるのだから。

本人が自分で勉強しなかったら、合格しません。


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最終更新日: 4/6/17, 5:55 AM
04Apr 2017
ほめることを優先する
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から
ほめて伸ばすべきか、叱って伸ばすべきか、という話を時々耳にしますが、叱って伸ばすというのは、当然、ほめられるから叱られることがわかる部分がある。

つねに叱られていて、「本当に自分のことを考えてくれているのだろうか?」と疑心暗鬼になるようでは話にならないでしょう。

で、基本的に子どもたちはほめてもらいたいと思っています。

子どもは特にお父さん、お母さんに受け入れられたいという基本的な欲望を持っています。これは誰しも同じであって、そうではない子はいないでしょう。

だからほめてあげればいいのです。

叱ってもいいが、その分ほめるからその叱っている言葉が相手に届くのだと考えてください。

そして、子どもたちをほめるためには、まず子どもたちのことを良く見ていないといけない。何も見ていないでほめたところでそれは口先だけのことだ、と子どもたちだって見破れます。

本当に良く見てあげて、話を聞いてあげて、それでほめたり、叱ったりすればその言葉は必ず届くものです。


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最終更新日: 4/5/17, 5:55 AM