10Feb 2021
国語はコツコツと
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

国語の読解の勉強というのは、組み分け対策としてやってもやらなくてもあまり点数に変わりがない、というので割と手を抜かれることが多いのではないでしょうか。

確かに数日ちょっとがんばったからといって読解力が飛躍的に伸びる、ということはまずないでしょう。またあと2ヶ月、という時期にぐーんと伸びる、というイメージもありません。

日本語は母国語ですから、毎日使っている。特に今のところ意志の疎通に問題はないでしょう。しかし、ちょっと難しい文章だったり、ちょっと複雑な物語だったりすると、実はもうわからない、ということは当然あり得るわけです。だから、少しずつ子どもが持つ読解の経験値を積み重ねていかないといけない。

経験値ですからそんなに短期間で作り上げられるものではないのですが、逆にやればやるだけ確実に力がついていくものではあるのです。

したがって新6年生は少なくとも週2回はじっくりと長文読解の練習をするべきだと思います。

で、授業でもやってるじゃないか、と考えられる向きもあるかもしれないが、実は授業は本当に本人がじっくり読めているかわからない。かつ授業中の文章というのは、一応授業で終わることを前提としているので、そんなに長くないことも多いのです。

しかし、最近の入試問題で採録される文章は本当に長くなりました。今年の入試でもA4上下2段で6ページ、というような文章はざらにあるわけで、そんな問題は読んで問題を解いているだけで授業時間が終わってしまう、みたいなところがあります。

したがって、やはりじっくり家で時間をかけて練習するのがいい。

また過去問を最初に始められるのも国語のメリットです。理科や社会だとまだ覚えてないとか、算数だとそんなに難しい問題はできないから、ということはあるけれど、国語はそんなことはあまりない。どうせ練習するのはどこかの入試問題だとするならば、自分が受けたいと思う学校の問題をどんどんやっていった方が良いのです。

国語はとこかでペースを上げる科目ではありません。黙々と、淡々と、ずっと同じペースで練習を続けていくべきものであり、それをやると確実に読解力が身につくというものなのです。


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最終更新日: 2/10/21, 3:38 AM
09Feb 2021
式を書くくせをつける
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 5年生の担任から

算数は、まず式を書くことが大事です。

しかし、子どもたちの様子を見ていると、割と筆算をちょこっと書いて、答えを出してしまうことが多い。どこに何が書いてあるかわからないから、確かめようもない。しかも筆算の意味がわからない。

で、式を書く練習を始めるわけですが、しかし、元からどういうイメージになるかわかっていないことが多いようです。

式を書くというのはこういうことだ、ということが見えていない。

だからそういう式をいくつか見本として見せてあげる必要があるのです。例えば、授業中であれば、式を表示して写してもらいますが、具体的にどう書くのか、ということが見えていないと、うまくいきません。

さらに、それが定着するまでにはかなりの時間がかかります。

テストになるとどうしても急ぐから式を書かなくなるわけですが、本当は式を書いた方が効率が上がり、正確性も増すのです。





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最終更新日: 2/8/21, 2:32 PM
08Feb 2021
ペースをつかもう
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から

中学受験の出題範囲は、公立の指導要領で言えば中学2年生ぐらいまでの範囲に及ぶので、それを一通り学習するために各塾ともカリキュラムを作っています。

で、概ね5年生が終わるこの時期から6年生の1学期で終了するようになっていて、その後それぞれの志望校に対する対策や復習が行われるわけですが、志望校に対する対策というのは、偏差値別に輪切りになっている集合塾ではなかなか難しい。

そこで、各塾とも学校別特訓を作るわけですが、しかしすべての学校に作れるわけではない。東京、神奈川の受験で言えば2月1日校に絞られることが多く、2月2日以降の学校を第一志望にすると何となく不十分に感じられるでしょう。

また、復習するといっても、それぞれの生徒にとって何を優先すべきかは変わってくる。できること、できないことが違うからです。しかし復習するテーマは集合塾の場合、カリキュラムで決まっている。なので、生徒によっては相変わらずできないものが残る可能性もあるのです。

新出事項が出てくる限り、カリキュラム通り勉強するのは有効ですが、それが終わった後は本当は個人個人の課題に向き合う必要がある。しかし、中学受験の塾は集合授業中心ですから、塾の授業がやりやすいように進むので、生徒ひとりひとりの対策はどうしても家庭に任されることになるのです。

それを明言してくれる塾ならまだしも、何となくそれが不鮮明になっていて、結局塾ではやりきれず生徒の課題が解決しない、という場合もある。

新6年生はこれから、個人の課題にどう向き合うのか、学校別対策をどうとるのか、具体的に決めていく時期に来ています。


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最終更新日: 2/7/21, 3:38 PM