19Jun 2017
まずは一行問題の習得に力を入れる
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
算数で基本問題から出題する学校の対策として、一行問題の習得は非常に大事です。

では、それが出ない学校は不要か?

というと、そんなことはありません。

応用問題というのは、いくつかの論理過程が積み重なっています。そのひとつひとつはこういった一行問題で構成されていることが多い。

例えば、流水算の基本に

(下りの速さー上りの速さ)÷2=流れの速さ

というのがありますが、上りの時間が12分、下りの時間が8分とわかる問題であれば、下りの速さは【3】とおけ、上りの速さは【2】とおけるから、流れの速さは【0.5】とおくことができるようになるわけで、これは問題を解くときの道具に当然なるわけです。

したがって、夏休みまでに一通り、一行問題は習得できることが望ましい。これが算数の基礎です。基礎を固める、というのはすべての分野の基本問題ができることであって、あとはそれをどう組み合わせるかは、応用問題を解きながら論理の組み立て方を勉強するようにしていけばいい。

ただ、基礎をすっ飛ばしてしまうと、これがうまくいかない。

道具がないから、論理が組み立てられなくなるのです。

ひとまず全範囲の授業が終わったら、まずは一行問題の習得に力を入れることでしょう。一通りできる、ということになるまでは、あまり他のことはやらなくていい。夏休みの前半は、その習得に力を入れていく。それである程度自信がついたら、次は過去問へ、という流れが良いと思います。

一行問題は、やさしい、と思いがちですが、良く問題を読まないとひっかかることがある。ミスが出やすい。これは本人が「あ、これ知ってる」とか「これ、できる」と思ってしまうからです。しかし、少し問題が変えてあったりして、ひっかかる。ミスの対処を考えるにも一行問題はうってつけなので、ていねいに解いていってください。


今日の田中貴.com
まずは自分で答えを出すことにこだわる


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
夏休みの課題を絞り込む

中学受験 算数オンライン塾
6月20日の問題


最終更新日: 6/20/17, 5:55 AM
17Jun 2017
わかる問題を増やす
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
中学受験の対策として、どうしてもたくさんの問題を解く、という練習方法が使われていると思います。

しかし、そうなるとわからなかった問題の検討が十分できないことが多い。わからないから、答えを見よう、解説を読もう、これは良いのです。

しかし、その結果としてまだよくわからないまま、先に進んでしまったとすれば、その問題にかけた時間が水泡に帰すことになるのです。

なぜならわかっていないから。

これは本当にもったいない話だと思うのです。別に課せられた問題をすべてやらなくとも、一問でも多く理解できれば良いのです。中途半端にわかっている問題が増えても力にはならない。その意味ではやはりしつこく考える、という態度が重要でしょう。

量をこなせばいい、と考えてはいけません。本当によくわかった問題が一問でも増えれば、それが合格に導いてくれます。



今日の田中貴.com
電気に関する問題


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
社会の学校別対策

中学受験 算数オンライン塾
6月18日の問題


最終更新日: 6/18/17, 5:55 AM
15Jun 2017
学習の管理
  • 作成者: Golilla  カテゴリ: 6年生の担任から
子どもが、どのような勉強を、どう進めているか、を管理することは中学受験ではある意味大事なことです。高校受験や大学受験であれば、それはもう本人がやるしかありませんが、小学生のうちは計画を立てて実行し、その成果を見る、みたいなことを本人が完璧にこなすことは難しい。したがって、やはりお父さん、お母さんの手伝いが必要なのです。

しかし、あまりに細かな計画を立て、その進捗状況を注意して、というような管理はお互いにストレスがたまることになります。子どももそろそろ自分でいろいろなことをやりたい年頃ではあるし、反抗期も始まるころなので、良い距離感を持っていないといけない。

計画を立てる時から、子どもと一緒に考えることが必要です。例えば塾ではどんな宿題が出ているのか、どの学校を狙うのか、今の現状はどうなのか、ということを勘案しつつ、本人がやる気をもって勉強するように仕向けていかなければならない。「これをやりなさい」と渡して、「やってないの?!」と怒ったところで、それはやはりうまくいくわけがないでしょう。

子どもの勉強の管理で最も重要なことは「知る」ことです。子どもが今どんなところに困っていて、その解決のために何をしているのか、を明確に知っている。知っていれば、あとは本人にある程度任せてその進捗状況を後から教えてもらえればいい。

それだけでも、子どもたちの勉強はよほど効率的になります。実際に塾では「やりなさい」的なことが多く、みんながやっているから自分もやらなきゃ、みたいなことになりやすいわけですが、それが本人にとって効率的であるかというとそうではない部分も当然あるわけです。だから、そこの取捨選択をしっかり見極めた上で、やるべきことを絞り、なるべくならシンプルにして本人がやりやすいようにしてしまう。例えば、この問題集を全部やる、といっても無理ならだと思うのなら、奇数番号だけやる、というような手も当然考えられるわけです。

勉強に充てられる時間は有限ですから、それをいかに効率化するか、やはりいっしょに考えてあげることがこれから重要になってくるので、力を貸してあげてください。


今日の田中貴.com
きれいなノート


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
今のうちに

中学受験 算数オンライン塾
6月16日の問題


最終更新日: 6/16/17, 5:55 AM