各中学が出題する問題は、それぞれの学校を受験する層を想定して作られています。
したがって合格偏差値の高い学校は難しい問題が出るし、そうではない学校はそれほど問題が難しいわけではない。難しい問題を出して、みんなができなければ、誰を取ってよいかわからなくなるから、それぞれの学校が出題レベルをしっかり考えて出題します。
また、出題傾向もはっきりしている。それぞれの学校で欲しい人材像があるから、それに合わせた問題になる。例えば入学後レポートが多い学校は、文章を書くのが苦手な子を入れると大変になるから、記述式の問題を出す。大学進学で医学部や理系を強化したい学校は、算数や理科計算が得意なことを取りたいから、そういう問題を出す、といったことになるのです。
だから、志望校を決めればやるべき勉強が自ずと絞られてきます。が、最初からこの学校にしようと決まっている子ばかりではないでしょう。なので、スタートする段階ではあまり難しいことにとらわれない。一通りの勉強を1年でやるわけですから、あれもこれも、というわけにはいかないので、まずは基本を重点的に勉強するのが良いのです。
特に算数はそうでしょう。
フリーダムの場合で言えば、問題演習に基本チェックと確認練習があるわけですが、基本チェックができればまず良い、と考えて進めば良いのです。ネット塾の場合は、自分でどんどん進むことができるわけですから、基本がわかったら次、基本がわかったら次、と進むことができる。
また理科については、知識が必要な分野と計算問題が必要な分野に分かれます。計算が必要な分野は算数で比と割合を習ってからでないとほぼできない。したがって理科のカリキュラムは後半計算問題ばかりになる傾向にある。逆に言えば、最初の方は全部知識だから後から覚えれば良い、と決めてしまうと、まず説明だけ聞く勉強をすれば良い、ということになります。
これは社会も同様。社会は地理、歴史、公民と進みますが、1年で終わらせる、とすればそれぞれ4ヶ月かけられる。社会は全部知識を覚えないといけないので、それは後半に暗記テキストを使って覚えるとしてもまず説明を聞かないといけない。これも動画を使えば、どんどん進むことができます。
1年間の勉強ですべてのカリキュラムの基本を習い、かつとにかく授業を繰り返し聞けば良いのです。そうすると、1年間で基本部分は修得できます。
その間にお父さん、お母さんが子どもと相談しながら、志望校を決めていく。成績にとらわれず、ここが良い、と思える学校を考えてください。学校の選び方はまた稿を改めたいと思いますが、第一志望と第二志望の2校が決まれば良いでしょう。
そして、6年生の夏休みからはその2校を目指して、学校別の対策を始める。そこで志望校の出題傾向に合わせて応用力を鍛えていけば、半年間でも十分に力をつけることはできます。
このような考え方で進めば、実は1年半でも十分に準備は可能です。あとは家庭で勉強する仕組みをしっかり作れば良いということ。
ネット塾や通信教材、家庭教師と個別指導を組み合わせれば今は、時間を自由に使える勉強の仕方が可能ですから、習い事やスポーツをあきらめることなく、受験勉強を進めてほしいと思います。
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